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テキサス州など、マスク着用義務化解除に動く州の共通点とは

by • March 3, 2021 • Latest News, NY TipsComments Off2262

What Do These U.S. States That Has Decided To Lift Mask Requirement Have in common?

バイデン大統領が「5月末までに成人分のワクチンを確保する」と発言した2日、もうひとつのニュースが話題になりました。

テキサス州のアボット知事が20年7月に導入したマスク着用義務化を10日に解除すると発表、また「あらゆる業種で100%の稼働率で営業が可能になる」と宣言したのです。

約2,900万人と全米第2位の人口を抱えるテキサス州の決断に、地方政府や地方判事などは「ワクチンが行きわたるまでマスクを着用すべき」とする専門家の意見を無視したと猛烈に批判しています。アボット氏のマスク解除に関するツイッターをみると「RIP Texas」、「God Bless Texas」などのミームが数々更新されている始末。それもそのはず、テキサス州でのコロナ感染状況は以下の通りなんですよ。

・新規感染者数、2月末時点の7日平均は3,815人と大幅に減少
・テキサス州のワクチン接種は人口の6.6%(全米は約15%)
・陽性率は13.5%(WHOは5%以下での規制緩和を推奨)

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(作成:My Big Apple NY)

とはいえ、アボット氏のツイッターをみると・・・「いいね」は28万件以上と、コメント付きリツイートの約3倍なんですね(現地時間3月3日午前7時45分時点)。もちろん「いいね」は必ずしも賛同を意味しませんが、経済活動に積極的な保守派の多くもここに含まれているはずです。

ところで、マスク着用義務化の解除決定は、テキサス州が初めてではありません。発表ベースを含め、3月2日時点で少なくとも以下の16州が既に踏み切っていました。

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(作成:My Big Apple NY)

ご覧頂くと・・・お分かりですよね?興味深いことに予想通り16州全て共和党知事で、さらに13州が3選を目指すアボット氏を含め2022年に知事選を迎えます。

主流メディアがどんなに非難の矛先を向けても、どこ吹く風。上記の共和党知事の視線の先には、支持基盤と再選の文字が映っていたに違いありません。その決断が正しかったか否かは、数ヵ月後の感染状況が教えてくれることでしょう。

(カバー写真:Gage Skidmore/Flickr)

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