To The Me Me Me Generation : It’s OK To Like Yourself.
近所のタイ料理レストラン「Tuk Tuk」でディナー中、テキストが届きました。何事かと思ったら、目の前に座っている家人からで「フェイスブックでデートしてるんだろうか、それともキャンディ・クラッシュでもやってんのかね」ですって。
日本でもガールズちゃんねるで「目の前の人よりスマホ優先?」なんて記事がありましたから、ニューヨークだけの現象ではないのでしょう。そんなこと言ったら写真を撮影したりテキストに気づいたり、私と家人の日常生活でもスマホの地位は高いといえますけどね。
スマホといえば、フェイスブックなどでお馴染みの自分撮り!英語ではセルフィー(selfie)を投稿したり、ソーシャルネットワーク上で自分の居場所を頻繁に更新したり、自己アピールのツールと化しておりますね。タイム誌では「The Me Me Me Generation」と題し、「怠け者でナルシストで、まだ親と実家暮らし。そんなミレニアル世代がわれらを救う理由」という記事を配信していました。
アメリカでは18歳から37歳を指し、ジェネレーションYとも。
怠け者とかナルシストだとか、サブタイトルからして言われたい放題です。裏づけとしてタイム誌はアメリカ国立衛生研究所(NIH)のデータを取り上げ、「20代の自分大好き度は、65歳以上の世代の3倍に及ぶ。2009年時点で大学生のナルシスト度は1982年当時を58%も上回った」と指摘してました。
この統計に真っ向から噛み付いたのがザ・アトランティック。同じNIHが2010年に発表したレポートを元に「1980年代以降に生まれた世代がナルシストなのではなく、若い世代は総じてナルシストである。年齢を重ねるに従い、ナルシスト度合いが後退していくのだ」と否定したんです。
時代ごとの雑誌カバーでも実証。70年代ですでに「Me」の文字!
いつの時代でも、「最近の若い子は・・・」という方々はもちろん大人世代。彼らが10代や20代でソーシャルネットワークが利用できれば、同じようなことをしていたのかもしれません。逆に言えば、歳を重ねるごとに大人は批判的になってしまいがち。ジェネレーション・ギャップとは、「若さゆえの自己チューVS中高年齢層の手厳しい態度」に起因しているのではないでしょうか。
バロンズ誌によるとミレニアル世代は全米では8600万人に達し、ベビーブーマー世代(48-67歳)を7%上回ります。人口が多いだけに消費支出は1.3兆ドルと全体の21%に達してるんですよね。タイム誌は「実家暮らし」と嘲笑すると同時に、楽観的でモノは試しの実務的なタイプが多く、人に受けいられたい願望が強いとも指摘していました。将来的には消費だけでなく、経済の担い手として大いに期待できそうです。
バロンズ誌から。日本の場合、18-37歳は2981.6万人に対し48-67歳は3422.9万人。
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