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年次記者ホワイトハウス晩餐会、レームダックを露呈

by • May 4, 2014 • GossipComments (0)3715

White House Correspondents Dinner 2014 : Not So 100th Anniversary Like.

恒例の年次記者ホワイトハウス晩餐会が3日に開催されました。相変わらずオバマ節炸裂で、ジョークの切れ味は衰えることを知りません。

約20分にわたるスピーチは、ヘルスケア・ドットガブ創設で直面したコンピューター障害で幕を開けました。

「もちろん、我々はヘルスケア・ドットガブを立ち上げた。もっと上手くいくはずだったのだが(Of course, we rolled out Healthcare.gov. That could have gone better.)」

「2008年のスローガンは’Yes We Can’だったが、2013年は’コントロール・オルト・デリート’だった(In 2008, my slogan was ‘Yes we can.’ In 2013, my slogan was control-alt-delete)」
「認めるよ、去年は散々だった。47%はミット・ロムニーに(大統領選での敗北について)謝罪を要求したほどだ(I admit it, last year was so bad, the 47 percent called Mitt Romney to apologize.)」

合間に映画大ヒット作に通じるものがあるとして、サイト停止にちなみ「Frozen(アナと雪の女王)」の映像を映し出したり、自虐的この上なしでした。

その他、共和党寄りのフォックス・ニュースに対し
「フォックス、君たちは私がホワイトハウスから去ったら懐かしむようになるよ。だってヒラリーがケニア生まれだって国民に説得するのがもっと難しくなるんだから(Let’s face it, Fox, you’ll miss me when I’m gone. It’ll be harder to convince the American people that Hillary was born in Kenya.)」

ベイナー米下院議長(共和党、オハイオ州出身)にも、容赦しません。
「最近、共和党議員はベイナ—米下院議長に私よりひどい仕打ちをしているらしい。恐らくオレンジこそ今のトレンドなんだな(These days, the House Republicans give John Boehner a harder time than me, which means that orange really is the new black.)」
このジョークは、ネットフリックス配給の大人気ドラマ「オレンジ・イズ・ザ・ニュー・ブラック(Orange Is The New Black)」とベイナー米下院議長の不自然な日焼けにかけたものです。

個人的にいただけなかったのは、こちら。
「マレーシアを訪問してちょっと時差ボケなんだ。CNNが最近報じているマレーシア航空捜索の長さについて行こう思ったら・・・恐らくCNNのクルーはまだ自分達のテーブルを探しているんじゃないかな(I am a little jet-lagged from my trip to Malaysia. The lengths we have to go to to get CNN coverage these days. I think they’re still searching for their table)」
一同やんやの大笑いでしたけど、これは不謹慎じゃないでしょうかね。

今年の司会進行を務めたコメディアンは、ジョエル・マッケイル。トークショーの冠番組はハリウッド情報専門チャンネルE!オンラインの「ザ・スープ」で長年司会を務めるほか、映画「テッド」二出演した経歴をもちます・・・が、過去の司会者と比較すると軽量感は否めず。

アメリカ人の間でも、知名度は全国区と言うのは無理があるような。
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(出所 : Getty Images)

2013年はコナン・オブライエン、2012年はジミー・キンメル、2011年はセス・メイヤーズ、2010年はジェイ・レノ、2009年はワンダ・スカイが務めてきたわけですが、それぞれ冠番組を持っていたりサタデー・ナイト・ライブで実力を発揮していたり、全米で知らない者はいない著名人でしたからね。

また今年の出席者も、格段にAリストが減りました。アカデミー賞の助演女優賞を獲得したルピタ・ニョンゴ以外、「時の人」は少ない。ジェシカ・シンプソンが翌日のニュースの一面を飾るほどですよ!?2013年には大人気政治ドラマ「ハウス・オブ・カーズ(House Of Cards)」で主役を張るアカデミー賞俳優のケビン・スペイシーが登場した面、今年はドラマ「スキャンダル(Scandal)」出演者が目立ったのも、興味深い。

何より今年の年次記者ホワイトハウス晩餐会は、100周年記念だったというのに・・・寂しい限りですね。

2013年は、主役を張る実力者から人気スターが登場。
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(出所 : Just Jared)

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(出所 : Aceshowbiz)

2014年は、ご覧の通り。
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(出所 : Celebrity-gossip)

英インディペント紙いわく、「超一流のスターはパーティーの狂乱っぷりに辟易し一度出席すれば懲りてしまう」。 なぜなら「スターは動物の檻に閉じ込められたかのようだ」からで、映画「アルゴ」で作品賞に輝いた監督兼俳優ベン・アフレックなどは酔っぱらった女性に乳房を露出されてから、晩餐会に参加しなくなったといいます。また2012年にはフォックスの名物司会者グレタ・ファン・ザシュテーレンがキム・カーダシアンやリンジー・ローハンなどお騒がせセレブを招待するなど、格式が落ちたとの指摘もありました。

とはいえ、第一線をひた走るスターが出席しなくなった理由は、オバマ政権のレームダックもあるんでしょう。オバマ大統領の就任にあたって1期目、2期目に美声を披露したビヨンセそして夫のJay-Zも、当日はオーナーを務めるブルックリン・ネッツのプレーオフを観戦していましたっけ。

2015年、2016年の晩餐が思いやられます。

(カバー写真 : NPR)

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