ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサの生誕の日である、8月26日。エンパイア・ステート・ビルディング周辺にはカトリック教徒が抗議デモを繰り広げました。
なぜかって??
NYのカトリック団体が再三要請したにも関わらず、マザー・テレサの生誕に合わせ、青と白のライティングをほどこすことを、エンパイア・ステート・ビルディングの管理会社であるMalkin Holdingsは拒否したからです。
NYの代名詞でもあるエンパイア・ステート・ビルディングは、そのライティングもNYの風物詩となっております。セント・パトリックデーには緑と白、7月4日の独立記念日には星条旗カラーの青・赤・白を身にまとい、NYを明るく照らし出すのですよ。NBAファイナルでも、ウェスタン・カンファレンスの覇者レイカーズの黄と紫が掲げられたことは、記憶に新しいですね。実は、ライティング・スケジュールもオフィシャル・サイトに掲載 されているのです!!!すぐ近所に住んでて、このお話を書くまで私も知りませんでした・・。
もちろんイースターには緑、ピンク、イエロー、クリスマスには赤・白・緑、ユダヤ教のハヌッカーにも青・白・青のイルミネーションが彩られます。そう、宗教イベントに合わせて衣装変えをするのです。
しかし、当日は「女性平等の日」にあたり、赤・白・青の星条旗カラーがまとわれました。Makin側は、エンパイアは宗教関連の個人に対するトリビュートを行わない、という方針を貫いて「女性平等の日」カラーを選択したと説明しております。
↓女性平等の日のライティング、こんな感じだったのでしょうか。
NY市議会議長のクリスティーナ・クィン議長も、Malkin側の決定に不快感を表明。別の市議会議員も、かつてエンパイアをポパイやアニメ「シンプソン」のホーマー・シンプソンに敬意(?)を表したライティングでNYを賑わしたこともあり、今回の決定に批判を唱えておりました。
エンパイアでこそ、マザー・テレサの生誕記念を祝うことはありませんでしたが、ここでは断行されていたのです。NYのもうひとつの顔、タイムズ・スクエアではライトスカイブルーとピュアホワイト、一色ずつほどこした電光板が据えられました。マザーテレサへの敬意と感謝を込められた光に、行き交う人々はかつての彼女の献身的な善行を思い起こしたでしょうか。
↓マザー・テレサの象徴、ライトスカイ・ブルーとピュア・ホワイト。
折りしもNYではご存知の通り、グラウンド・ゼロ近辺に建設予定のモスクが論争を招き、モスリム系のタクシードライバーが襲撃される事件が発生したばかり。近頃は労働市場の低迷のあおりから移民問題までクローズアップされ、バイアス・アタックまで頻発しております。この機会に、人々が差別のない愛を与えたマザー・テレサの存在を思い出せればいいのですが・・。
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