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テスラ4−6月期、決算は堅調も時間外で乱高下

by • July 31, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off2589

Tesla Stock Took  A Bumpy Ride After Q2 Earnings.

大波乱を迎えた31日の米株市場引け後にテスラが発表した4-6月(第2四半期)決算では、 純損益が前年同期からほぼ倍増の6190万ドルの赤字でした。調整済み利益は39%減の1600万ドルながら、同1株当たり利益は11セントと市場予想の4セントを上回っています。調整済み売上高は55%増の8億5750万ドルと、市場予想の8億1300万ドルを超えてきました。粗利益率は26.8%と、1−3月期を超え過去最高を塗り替えています。

以下はキーファクターです。
(4−6月期実績)
・販売台数は7579台、同社予想の7500台および市場予想の7548台を上回り過去最高
・生産台数は前期比8763台、過去最高
・研究開発費は前期比37%増の9300万ドル

(見通し)
・7-9月期生産台数の予想は9000台、モルガン・スタンレーの予想9350台以下
・7−9月期の販売台数は7800台、従来予想の9500台から下方修正(カリフォルニア州フレモントの工場を2週間、「モデルX」生産準備に向け閉鎖したため)
・7−9月期の調整済み利益は、小幅な黒字を計上する見通し

・2014年の販売台数の予想、3500万台を維持(カリフォルニア州フレモント工場閉鎖は影響なし)
・2014年の設備投資(ギガファクトリー含む)は7.5億—9.5億ドルへ、2013年の1億ドルからおよび当初予想の最大8.5億ドルから拡大
・2015年末の販売台数は10万台を目指す(「モデル S」、「モデル X」それぞれ半数ずつへ)
・スポーツ多目的車「モデル X」は、2015年春に生産予定、プロトタイプは来週中に発表へ

ファン待望の「モデル X」、デビューは2015年までおあずけ。
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(出所 : Tesla Motors)

パナソニックと正式合意したギガファクトリーの建設地は、まずネバダ州レノで6月に着工したと発表しました。引き続きアリゾナ州、ニューメキシコ州、テキサス州を候補地とし数ヵ月以内に決定すると明かしています。

時間外取引では乱高下し、2%安→0.5%高→2.5%安などを経て0.09%安で終了。売られた理由としては、1)「モデル X」の販売時期が前期時点の予想から後ろ倒し、2)7−9期の「モデル S」生産台数が決算発表で押し目買いを推奨したモルガン・スタンレーの予想値以下、3)7−9月期の「モデル S」販売台数の下方修正、4)ギガファクトリー建設費用を含むとはいえコスト増大、5)ギガファクトリー計画、ネバダ州以外の建設地に対する不透明感——などが考えられます。

(カバー写真 : Valuewalk)

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