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テスラ、1−3月期新車販売台数は過去最高で株価は6%も躍進

by • April 6, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off3315

Tesla Sales Charge To Record High For The First Quarter.

米3月新車販売台数はビッグ3に日本車メーカー3社を含めた6社のうち、トヨタのみ前年同月比で増加し市場予想を上回る程度でした。1−3月期では、この自動車メーカーが勝ち組に躍り出ています。

テスラの1−3月期新車販売台数は前年同期比55%増の1万30台となり、当初予想の9500台を軽く上回りました。文句なしに、過去最高を記録。2014年全体の新車販売台数が3万1655台であり、その加速っぷりが感じられます。おかげで、株価は前営業日比6.34%高の203.10ドルへ跳ね上がりました。今回の発表はイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のツイッターを通じてではなくきちんとした会社のプレスリリースだったほか、当局への届け出もあって信ぴょう性が増し、買いを誘発したのも頷けます。

2015年の販売台数は5万5000台で、8月頃に発売予定のスポーツ多目的車”モデル X”が追い風となる見通し。足元、テスラは”モデル X”生産に伴う利益率の低下が懸念されたものの、6日は強気なアナリストの吠え声が響き渡りました。

モデル X、春に販売の予定が夏頃へ後ろ倒しに。
tesla
(出所:Tesla)

例えば、R.W. ベアードのアナリストであるベン・カロ氏は「新車販売台数は今後、四半期が終了してから3日以内に会社の声明文として明らかにする方針であり、心強い」と評価。透明性の高まりを称賛し、今後の販売台数への自信の裏打ちと説きます。その上で、投資判断を”アウトパフォーム”、目標株価を275ドルで維持。6日の株価を35%上回る水準となります。

一方で、バンク・オブ・アメリカは慎重スタンスをキープ。1−3月期の新車販売台数は前期比で2%増に過ぎず、2015年の目標値を達成するのは困難との判断を示します。同社の投資判断は”アンダーパフォーム”で、目標株価は65ドルで変更せず。足元の株価を68%下回る完全弱気な見通しを示しています。

ちなみに、CNBCで看板番組を持ち10周年記念ではあのティム・クック最高経営責任者(CEO)が電話出演でお祝いの言葉を寄せたジム・クレイマー氏はテスラに強気そのもの。いわく「普通の自動車メーカーのように新車販売台数の発表を開始したほか、今まで下落もあってチャートでは買い戻しのサインが出ている」と豪語しておりました。2014年10−12月期決算の後に株価は右肩下がりでしたが、クレイマー氏の予言は的中するのでしょうか?ひとまず6日に急騰を演じ、幸先の良いスタートを切ったのは確かです。

(カバー写真:Michael Roselli/Flickr)

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