What’s The Third Language By State?
ヒスパニック系男性は、ニューヨークに引っ越してきたばかりの筆者に「西からはメキシコ人が、南からはキューバ人が、東からはプエルトリコ人が流入してくる」と教えてくれたように、NYはスペイン語が公用語化されたといっても過言ではありません。米国勢局が実施した2011年版アメリカン・コミュニティ・サーベイ(ACS)を元にSlateが作成した地図をみると、あらためてその勢力拡大に驚かされます。
英語以外で最も使用されている言語、ぶっちぎりでスペイン語。
フランス語やドイツ語がところどころ混じっているのがやっと、という状況です。
アジア系を含め、その他の移民の流入も目覚ましい。ACSによると実に6000万人、すなわち人口の約5分の1が「英語以外の言語しか話さない」といいますから、移民の国ここに極まれりです。
では、英語とスペイン語以外で最も使用されている第3外国語はというと?
こうしてみると、地域色が存分に現れていますね。ニューヨーク州では、チャイナタウンが1ヵ所にとどまらずクイーンズのフラッシングに拡大したように、中国語が第3の言語として台頭しております。カリフォルニア州やネバダ州はフィリピン人の移民を背景に、タガログ語が優勢。白人人口が多い中西部や五大湖周辺はドイツ語を占める半面、テキサス州やオクラホマ州の南部、ワシントン州ではベトナム語が強いんですね。第3外国語だけでこれだけバリエーションがあるならば、2050年の平均的アメリカ人顔がこうなるというのも頷けます。
アメリカといえば多人種国家なだけに、州が変われば人も変わる。州別言語マップを見ながら英語やスペイン語以外の言葉をちょっと覚えて旅行すると、一段と楽しめるかもしれませんね。国・地域ごとのキャラクターまで抑えておくと、コミュニケーションもスムーズになったりして?
(文中写真:全てSlate、カバー写真 : Maryland GovPics)
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