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米8月中古住宅販売成約件数指数、不良債権物件の在庫減で予想外に低下

by • September 29, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off2004

Pending Home Sales Dip In August.

全米リアルター協会(NAR)が発表した米8月中古住宅販売成約件数指数は前月比1.0%低下の104.7となり、市場予想の0.8%の上昇からサプライズの低下をみせた。前月の3.2%(3.3%から下方修正)を下回っている。前年比も2.2%の低下し、11ヵ月連続でマイナスをたどった。

4大地域別では、1地域のみ上昇。前月の3地域から減少した。今回は西部のみ2.6%上昇し、4ヵ月連続でプラスを示す。北東部は3.0%、南部は1.4%とそれぞれ低下に転じた。中西部は2.1%と2ヵ月連続で低下している。

NARのローレンス・ヤン主席エコノミストは、今回の結果を受け「(差し押さえ物件など)不良債権物件の在庫が減少し、金利も上昇局面を迎えるなか、投資家を中心に買い意欲を抑えた」と指摘。投資家が住宅市場から撤退すれば「住宅ローンを組んで住宅を購入する新規の買い手に頼らざるを得ない」との見方を示した。

なお中古住宅販売成約販売件数指数は、中古の一戸建ておよびコンドミニアムにおける契約が仮契約から最終契約にいたった件数を指数化したもので、中古住宅販売件数は引き渡しの件数を示す。従って、成約件数の約80%が1-2カ月後に中古住宅販売件数として組み込まれる公算だ。

以上、足元の住宅指標をみると米9月NAHB住宅市場指数および米8月新築住宅販売件数が好調だった割に、米8月中古住宅販売件数米8月住宅着工件数が弱くマチマチな状況。住宅市場の回復は、引き続き一筋縄でいかなさそうです。

(カバー写真:AP)

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