House Price Growth Slows Again In August.
米8月S&P/ケースシラー住宅価格指数(季節調整前、20都市別)は前年同月比5.57%上昇の173.66となり、市場予想の5.7%より弱い結果となった。2年3ヵ月連続でプラス圏を保ちつつ、伸び率は前月の6.57%を下回り、13年2月以来の10%割れを維持。季節調整済みの前月比は0.15%の低下と、市場予想の0.20%の上昇に反する結果となった。7月の0.50%の低下を含め、4ヵ月連続でマイナス圏に陥っている。
S&Pケースシラー住宅価格指数、足元の鈍化は明白。
(出所:S&P Indices)
季節調整済みでは、前月比で12都市が低下。7月の15都市から減少した。ワースト1位はイリノイ州シカゴで1.02%の低下となり、前月の2位から転落した。2位は7月に3位だったミシガン州デトロイトで、0.62%の低下。これまで1位だったミネソタ州ミネアポリスは0.56%の低下と、3位に移った。一方、上昇率トップは7月に2位だったテキサス州ダラスで0.64%の上昇に。2位はコロラド州デンバーで0.33%、ジョージア州アトランタも0.33%で2位に並んだ。
以上、発表元のS&Pダウ・ジョーンズ・インデシーズのデビッド・ビルザー会長は結果に対し「太平洋側のサンベルト地帯は前年比ベースにて2012年以降で最も弱い伸びとなっており、特にカリフォルニア州のロサンジェルス、サンフランシスコ、サンディエゴで顕著」と説明。サブプライム問題後の住宅回復が著しかった都市で、失速が目立つとの見解を示す。ただし、米9月新築住宅販売件数や米9月住宅着工件数・建設許可件数が増加していたため「金利低下や労働市場の改善が住宅市場の回復を促すだろう」と楽観的に結んだ。
(カバー写真:Joe Shlabotnik)
Comments
米10月消費者信頼感指数は7年ぶり高水準、エボラは眼中になし? Next Post:
10月Fedサーベイ、「相当な期間」の文言削除は12月が本命