10182012- Business and Engineering Career Fair at Seattle University

米11月ADP全国雇用者数、20万人台を維持も鈍化

by • December 3, 2014 • Finance, Latest NewsComments Off1501

November Private Payrolls Miss Estimates.

米11月ADP全国雇用者数は前月比20.8万人増となり、市場予想の22.5万人増を下回った。3ヵ月ぶりの低水準。ただし前月の23.3万人増(23.0万人増から上方修正)を含め3ヵ月連続で20万件台を維持し、2010年2月以来の増加トレンドを維持した。10月米連邦公開市場委員会(FOMC)声明文で、「大いなる労働資源の活用不足(significant underutilization)」の文言が修正されたように、順調なペースを保つ。

内訳をみると、企業規模別では中小企業が16.6万人増と前月の22.6人増から鈍化。反対に、大企業は前月の0.7万人増から4.7万人増へ伸びを広げた。

業種別にみると、サービス業が17.6万人増と前月の18.7万人増に届かなかった。米11月ISM非製造業景況指数で雇用が56.7と、2005年8月以来の高水準だった前月の59.6を下回った結果と整合的である。派遣を含む専門/ビジネス・サービスが3.7万人増と、前月の4.9万人増から伸びをせばめた。金融も0.5万人増と、6ヵ月ぶり低水準。ホリデー商戦の本格化する月とあって、貿易・輸送・公益は4.9万人増と前月の4.8万人増を上回った。

財生産業は3.2万人増となり、景気回復サイクルで最高を達成した9月の4.9万人増および10月の4.6万人増を下回った。米11月ISM製造業景況指数の雇用が54.9と前月の55.5から低下したように、モメンタムに翳りがみえている。製造業が1.1万人増と4ヵ月ぶりの低い伸びにとどまったほか、建設も1.7万人増と前月の2.7万人増から減速した。なおADP全国雇用者数は民間のみであり、政府を含まない。

ADPとともに統計を担当するムーディーズ・アナリティクスのマーク・ザンディ主席エコノミストは、結果を受けて「安定的な雇用回復を象徴するように、20万人台を保った」と振り返っている。

バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、「10月から雇用が減速するシナリオは織り込み済み」と指摘。その上で米11月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)の民間就労者数の予想を「19万人増」で据え置いた。ブルームバーグによると、米11月雇用統計・NFP予想中央値は23.0万人増、民間就労社数の予想中央値は22.5万人増となっている。失業率は、10月通り5.8%を見込む。

(カバー写真 : Seattle University)

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