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米12月ISM製造業指数など、2015年初日の経済指標は軟調にスタート

by • January 2, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1896

2015 Starts With ISM Manufacturing Index Weaker Than Expected.

米12月ISM製造業景況指数は55.5と、市場予想の57.6を下回った。前月の58.7以下となり、6ヵ月ぶりの低水準。新規受注が57.3と前月の66.0を下回ったほか、生産も58.8と前月の64.4へ伸びを縮小している。原油安などの影響から、仕入れ価格にいたっては38.5と前月の44.5を下回り2012年6月以来の低水準を示現。ただ雇用は56.8と、前月の54.9を上回った。バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、結果を受け「仕入れ価格が急落したもののヘッドラインには反映されない」と指摘。10−12月期ISM製造業景況指数の平均が57.7と、7−9月期の57.6とほぼ変わらなかったこともあって「製造業活動は10−12月期も拡大する」と予想した。

あわせて米12月マークイット製造業PMIは53.9となり、速報値の53.7から上方修正された。ただし市場予想の54.0には、今一歩届かず。 前月の54.8からは低下し、11ヵ月ぶりの水準へ落ち込んだ。

米11月建設支出は 前月比0.3%減と、市場予想の0.3%増に反し減少した。前月の1.2%増(1.1%増から上方修正)から、減少に反転。特に公的支出が1.7%減と押し下げており、そのうち非住宅が1.8%減となった。ヘルスケアが5.2%減だったほか、公立学校も2.5%減、高速・道路も13.8%減と弱い。一方で、民間は0.3%増となった。住宅が0.9%増と支え、非住宅の0.3%減を相殺した。JPモルガンのダニエル・シルバー米エコノミストは、結果に対し「非住宅投資の弱含みを住宅投資が抑える」と判断。米10−12月期国内総生産(GDP)予想を2.5%増で据え置いた。

——新年早々に発表された経済指標は、すべて予想を下回り軟調なスタートを切りました。エコノミスト諸氏の評価は予想以下でもポジティブだったものの、ダウ平均は経済指標発表後まもなく100ドル超の上げ幅を帳消していきました。2015年、波乱の幕開けを予感させます。

(カバー写真:Daniel Foster/Flickr)

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