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16オンス以上のソーダ禁止条例、ニューヨーカーの反応は?

by • June 23, 2012 • NY TipsComments (0)3987

6月1日といえば、アメリカではドーナツの日。この日にニューヨーク市のブルームバーグ市長は、大きめサイズでのソーダ水販売の禁止を盛り込んだ法案を提出しました。肥満対策の一環であり、NY市の医療負担を軽減するじことがねらいです。

16オンス(約470ミリリットル)以上の大きめサイズでのソーダ水など糖分の高い飲料はファーストフードをはじめとしたレストラン、デリ、映画館の売店などで禁じられ、早ければ2013年3月にも導入される予定。ただしソーダ水でもダイエット・ソーダ、フルーツ・ジュース、ミルクシェーク、アルコール、スーパーやコンビニエンス・ストアなど食料品店で販売される飲料は除外されるんですって。また8オンス(235ミリリットル)当たり25カロリー以下のドリンクも、対象外となります。

↓NYでも、たまーのスーパーサイズのソーダカップを見かけたものです。

My Big Apple

レストランから映画館など、対象となる業界は猛反発しております。それもそのはず。だって小売店で1.49ドル販売されているソーダの卸売価格は25セント。そのうちの1.25セントが利益 になるというので、ボロ儲けの源ですから。

当然ながら、足元で非営利団体から小児病棟に店舗を併設することに抗議されているマクドナルド。47万3000人のフォロワーをもつ威力を遺憾なく発揮し、ツィッターで「顧客が自身にとって一番良い選択できると信じる」とつぶやき、当然のことながら市長の提案に真っ向から反対しました。食品業界サイトのEaterでは、ヘッドラインに「マクドナルド、ツィッターでNY市のソーダ禁止条例に果敢に戦う(McDonald’s Bravely Battles NYC’s Soda Ban With a Tweet )」との文字が踊っておりましたよ。

ニューヨーカーとはいえば、地元ケーブル局NY1とマリスト大学が共同で調査 を行ったところ、支持派はというと42%。そうです。過半数の53%が「反対」と回答しておりました。

個人的にはコーラもソーダも飲まないので、微塵も影響のないお話。個人の自由を尊重すべきとは思いますよ。ただアメリカの直面する肥満という問題を考えると、強攻策に打って出るしかない気もします。だってロンドン・スクール・オブ・ハイジーン・アンド・トロピカル・メディシンが国連や世界健康保険のデータをもとに調査 したところ、世界の成人人口の平均は男女合わせて62kg。これに対し、アメリカの平均体重は驚くなかれ、80.7kgですよ???

↓その昔、16オンスは3人分に相当したことを踏まえればそれ以上はいらない気が。

My Big Apple
もっとわかりやすい統計をみると、アメリカの人口は世界で6%しか占めない一方で、世界での肥満人口の34%を占めるんです。ではスリムな方々多い日本を含むアジアはどうか。世界の人口の61%しか占めないのに、肥満人口はたったの13%に過ぎません。ブルームバーグ市長を「独裁者」とののしる口を、ソーダですすぐ以外の方法を考えるときがやってきました。

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