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米12月耐久財受注、10−12月期GDP予想の下方修正促す

by • January 27, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2745

Durable Goods Orders Stumble, Economists Cut Q4 GDP Estimates.

ニューヨークではよくあることなのですが、本日は積雪の影響でネット接続が不調なので経済指標は簡易版で失礼いたします。

▽米12月耐久財受注、10−12月期GDP予想の下方修正招く

米12月耐久財受注は、前月比3.4%減となり市場予想の0.5%増より弱い結果となった。前月の2.1%減(0.7%減から下方修正)に続き、減少している。民間航空機が55.5%減と2ヵ月連続で減少し、全体を押し下げた。とはいえ、輸送用機器を除いた場合も0.8%減と、市場予想の0.8%増を大きく下回り前月に続きマイナス転落。企業の設備投資を示す民間航空機を除いた非防衛財(コア資本財)も0.6%減と、11月と同じく減少した。国内総生産(GDP)に反映されるコア資本財も0.2%減だったほか、11月も速報値の0.2%減から0.6%減へ下方修正されている。

一連の結果を受け、バークレイズのジェシー・ヒューウィッツ米エコノミストは、米10−12月期GDP予想を従来の3.3%増から3.2%増へ引き下げた。ゴールドマン・サックスも、3.0%増から2.9%増へ下方修正した。

▽米11月S&P/ケースシラー住宅価格指数、前年比は鈍化基調を維持

米11月S&P/ケースシラー住宅価格指数(季節調整前、20都市別)は前年同月比4.30%上昇の172.94となり、市場予想と一致した。ただし伸び率は10月の4.50%以下となり、今回で鈍化は11ヵ月連続に。2年6ヵ月連続でプラス圏を保ちつつ、2013年2月以来の10%割れを維持している。季節調整済み・20都市別の前月比は0.7%の上昇と、市場予想の0.6%を上回った。10月の0.7%(0.8%から下方修正)に続き、3ヵ月連続で上昇した。

▽米1月マークイット・サービス業PMI、10ヵ月ぶり低水準から小幅改善

米1月マークイット・サービス業PMI速報値は54.0となり、市場予想の53.8を上回った。10ヵ月ぶりの低水準だった前月の53.3からも、わずかながら改善。前月を超えたのは、2014年6月以来初めてとなる。ただし新規受注は51.4と、2009年10月に統計を開始して以来で最低に。雇用も2ヵ月連続で低下し、分岐点の50を維持しつつ2014年8月以来の水準へ下振れしている。マークイット総合PMIは54.2と、前月の53.5を上回った。

マークイットのサービス業PMI、2014年上半期の上昇を完全に打ち消し。

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(出所:Markit)

▽米12月新築住宅販売件数、08年10月以来の高水準

米12月新築住宅販売件数は48.1万件となり、市場予想の45.2万件を上回った。前月の43.1万件(43.8万件から下方修正)を11.6%上回っており、2008年6月以来の高水準。低金利が需要を喚起したとみられる。10−12月期平均は45.8万件と、7−9月期の42.7万件を超えた。2014年の新築住宅販売件数は、前年比1.2%増の43.5万件だった。

12月の中央価格は前年同月比8.2%上昇の29万8100ドルと、 前月比でも6.1%上昇した。在庫件数は2.3%増の21.9万件。販売件数が在庫件数の伸びを大きく上回ったため、在庫は5.5ヵ月相当となり3ヵ月ぶりの水準へ短期化した。

大和キャピタル・マーケッツのマイケル・モラン米主席エコノミストは、今回の大幅増加でも「2014年10月の46.2万件や2013年の45万件超えと比較して、大差はない」と指摘。全体を通してみれば、リーマン・ショック後の水準から「横ばいの域にとどまる」とまとめた。

新築住宅販売件数、リセッション前の水準回復は依然として遠い。

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(出所:Daiwa Capital Markets)

販売件数の増加は好材料だが、米12月住宅着工件数を踏まえると在庫が増加する懸念を残す。また中古住宅販売と違って新築販売は契約ベースでカウントしており、中途解約もありうる。価格の上昇も顕著で中古住宅へ顧客が流れる可能性もあり大規模リストラが続々発表されている事情もあり、12月の水準を維持できるかは微妙な状勢だ。

▽米1月消費者信頼感指数、ガソリン安と雇用改善を支えに07年8月以来の高水準

米1月消費者信頼感指数は102.9と、市場予想の95.5を上回った。前月の93.1(92.6から上方修正)も超え、2007年8月以来の高水準。ガソリン価格の下落を背景に、センチメントは上昇を維持した。 現況指数は112.6と前月の99.9を大きく超え、前月からの上昇幅は2004年6月以来で最大を記録している。「職が豊富」から「職探しが困難」を引いたDIも今回はマイナス5.2と前月のマイナス10.1から縮小し、少なくとも2008年2月以来の水準へ改善した。見通し指数も前月の88.5から96.4へ急伸した。

(カバー写真:I-5 Design & Manufacture/Flickr)

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