Alibaba Shares Plummet As Revenue Disappoints.
アリババ株は29日、大幅安。中国の電子商取引最大手が寄り前に発表した10—12月期(第4四半期)決算は、純利益が前年同期比28%減の9億6400万ドルだった。従業員への株式報酬が減益につながったという。一部項目を除く1株当たり利益は13%増の0.81ドルと、市場予想の0.75ドルより強い。売上高は、前年同期比40%増の42億1900万ドル。11月11日の“独身の日”での売上高は史上初めて1兆円を突破したものの、市場予想の44億5000万ドルには届かなかった。伸び率は、少なくとも2013年以来の低水準にとどまる。
ネット総取引額は49%増の1270億ドルとなり、大手ブランド商品を扱う“Tモール”が60%増の470億ドル、小口業者が集まる“タオバオ・マーケットプレイス”は43%増の800億ドルだった。携帯端末ベースの総取引額は、213%増の530億ドル。全体の42%を占め、前年同期の20%や前期の36%から拡大した。広告スペースが狭く利益率が低いとされる携帯端末の利用者の伸びが増加し、売上全体を押し下げたようだ。
アクティブ・ユーザー数は2014年に前年比45%増の3億3400万人となり、1−9月期の3億700万人から増加した。携帯端末用サイトの月間アクティブ・ユーザー数は94.8%増の2億6500万人となり、9月時点 の2億1700万人から増加した。 携帯端末でのサービス収益は携帯端末での決済額の1.96%となり、7−9月期の1.87%から上昇した。とはいえ、モルガン・スタンレーの2.25%をはじめ市場予想には届いていない。パソコンでのサービス収益はパソコンでの取引額のうち3.23%。
決算結果を受け、スタイフェル・ニコラウスは投資判断を従来の”買い”から”保有”へ引き下げた。一連の結果を受け、アリババ株は一時9%を超える下落を示した。
なお中国の国家工商行政管理総局(SAIC)はアリババ傘下のショッピングサイトで偽造品を販売している問題点を挙げ、監視怠慢を批判。ジョセフ・サイ副会長は、カンファレンス・コールにて「不公平」と応酬し、アリババは対応策として10億元(1億6000万ドル)以上も投じていると説明した。
(カバー写真:Soory/Flickr)
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