Coca-Cola’s North American Sales Up, Offsets Strong Dollar Effect.
コカコーラが寄り前に発表した10−12月(第4四半期)決算では、純利益が前年同期比55%減の7億7000万ドルだった。調整済み1株当たり利益は0.44ドルとなり、市場予想の0.42ドルを上回る。売上高は2%減の108億7000万ドルとなり、市場予想の107億6000万ドルを超えた。ただしドル高に伴う為替差損により、7%ポイント押し下げられたという。
地域別の売上高では、 売上の約半分を担う北米が2%増の53億7000万ドル。ガソリン価格の下落などを通じアメリカ人の購買力が改善するなか、販売価格を4%引き上げたこともあって4期ぶりに増加している。健康志向を反映し炭酸飲料が横ばいとなったものの、炭酸以外の飲料が3%増と支えた。
欧州の売上高は2%減、為替差損で4%押し下げられた。ユーラシア・アフリカの売上高は4%減、為替差損は9%ポイントのマイナス。南米の売上高は1%減で、為替差損は10%ポイントのマイナスに及んだ。アジア・太平洋の売上高は10%減、為替差損は4%ポイントの下押しを示した。
同社は2014年10月、2019年までに30億ドルのコスト節減計画を発表。利益率の低いボトルサービス部門の売却も表明済みである。2014年末には、1600—1800人の人員削減に踏み切る方針を打ち出しており、まもなく通知するとした。 2015年は、売上が小幅増になると予想。ただ粗利益率は1−2%ポイントの低下、営業利益の伸びも1%下押しを見込む。また、ドル高による為替差損にも警鐘を鳴らした。
——北米の業績に希望の光が差してきました。アメリカ人の健康志向に合わせ牛乳市場に殴り込みをかけ”フェアライフ”の販売を開始するなど大胆な戦略に打って出ており、炭酸飲料以外でのブランドに成長期待がかかります。株価は素直に業績を歓迎し、一時3%上昇していました。一方で、引き続きドル高は懸念材料。売上の約半分を占める北米がどれだけ支えていけるでしょうか。
(カバー写真:compartiendomiopinion)
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