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MBA住宅ローン申請件数指数は3週続伸、金利低下で新規がけん引

by • April 8, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off2053

Mortgage Applications Rise 3rd Straight Week, Lower Interest Rates Bring More New Buyers.

全米抵当貸付銀行協会 (MBA)住宅ローン申請件数指数は4月3日週に前週比0.4%上昇し458.9となった。3週連続で上昇し、約2ヵ月ぶりの高水準を維持している。新規も6.8%上昇の201.8と、3週連続でプラスに。前年比は5週連続で上昇をたどり、前週の7.6%から12.0%と直近で最高となった。借換は3.3%低下の1942.2となり、3週ぶりに低下に転じている。

米連邦住宅局(FHA)を通じた住宅ローン申請件数指数は、前週比3.5%上昇した。3週連続でプラスを示す。新規が3.6%の上昇を遂げ、3週連続でヘッドラインに寄与。借換も3.5%の上昇と、前週の低下分をほぼ相殺した。

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は3.86%と、 前週の3.89%から低下。2013年5月以来の低水準を示した1月30日週の 3.79%からは9週連続で上振れしている。15年固定金利型(平均)は3.15%と、 前週の3.21%を下回り直近で最低を示す。FHAのローン金利のみ3.69%となり、前週の3.73%以下にとどまった。

申請全体に占める借換の割合は57.4%と、前週の60.0%から低下。3月13日週の58.9%を抜け、2014年10月以来の低水準となる。2013年5 月以来の高水準となった1月16日週の73.9%割れを維持した。

——住宅ローン申請件数動向は、年内利上げが警戒されるなかで金利低下もあって駆け込み需要が反映し急伸した可能性があります。書き入れ時を受け、米2月新築住宅販売件数の力強い結果と整合的ですね。米3月消費者信頼感指数の購買見通しでは住宅需要への後退を確認した一方、世論調査ではガソリン価格下落で浮いた分を支出にまわすとの回答が増えており、住宅市場に追い風が吹き付けつつあります。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)理事やアトランタ連銀のロックハート総裁が6月利上げの可能性を維持するなか、NY連銀のダドリー総裁はあらためてハト派寄りのスタンスを打ち出しました。

ダドリー総裁、NY連銀の監督体制で批判を浴びつつ引き続き存在感を放つ。
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(出所:Reuters)

ダドリー総裁は、ロイター主催のイベントで米3月雇用統計を振り返り単月の弱含みに過剰に反応すべきではないとの認識を示しました。むしろ、過去1年間の雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)の平均増加幅26万9000人こそ、「かけ離れた水準」と指摘します。ただし「経済拡大ペースは鈍化しており、労働市場への(ひっ迫)圧力は減退している」との見解も表明。インフレも「依然として2%目標値を下回っている」と言及した上で、1−3月期の成長鈍化は6月利上げに「大きな障害となる」と述べました。さらに、「利上げ開始の時期がやや後ろ倒しとなるトの見方は妥当」とも発言。6月利上げ観測を後退させています。3月FOMC議事録では利上げをめぐり、どのような議論が展開されたのか関心が集まります。

(カバー写真:AP)

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