Import Price Index Turns Negative Again, Reflecting Strong Dollar.
米3月輸入物価指数は前月比0.3%低下し、市場予想の0.4%より下げ幅を縮小させた。ただ前月の0.2%の上昇(0.4%から下方修正)からマイナス基調へ戻しており、過去9ヵ月間で8回目の低下となる。前年比では10.4%低下し、前月の9.4%から低下幅を拡大。2009年9月以来で最大の落ち込みをみせた。
前月比での内訳をみると、エネルギーが0.8%の上昇を示し前月の5.2%から鈍化しつつ2ヵ月連続でプラスに。石油を除いた場合は0.4%の低下、前年比では2.7%低下し2009年以来で最大の下げ幅となった。特に食品・飲料が野菜を除き全体的に下振れしたため前月比1.1%低下し、2月の横ばいからマイナスに反転。産業財は0.6%、消費財も0.3%とそれぞれ反落した。資本財は0.1%低下し、4ヵ月連続でマイナス圏に。自動車・部品も0.3%低下し、3ヵ月連続で沈んだ。
JPモルガンのブレリナ・ウルシ米エコノミストは、結果を受け「石油関連の上昇を実質貿易加重平均でのドル高による輸入物価の低下が相殺した」とまとめた。
——エネルギー価格が持ち直したものの、ドル高が災いし輸入物価を押し下げてしまいました。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙によると、米連邦準備制度理事会(FRB)が算出するドル実効相場は、当時のニクソン大統領が金本位制を撤廃しドル安誘導に踏み切った1971年に統計を開始してから最高を示現。ドル高の影響が消費者物価を圧迫する懸念がはびこるため、「6月利上げではなく9月に後ろ倒しする理由の一因」と指摘していました。来週14日の米3月生産者物価指数、17日の米3月消費者物価指数でインフレ鈍化を確認した場合は、利上げ観測後ろ倒しによる米株高が意識されます。
(出所:Chris Devers/Flickr)
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