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米新規失業保険申請件数、2週連続で増加も低水準維持

by • August 6, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off1731

Jobless Claims Rise For Second Straight Week.

米新規失業保険申請件数は、8月1日週に27.0万件と市場予想の27.3万件を下回った。前週の26.7万件を小幅に超え、1973年11月24日週以来の低水準を示現した7月18日週から2週連続で増加している。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は26万8250件と、前週の27万4750件から減少。2000年4月以来の低水準を記録した5月16日週の26万6500件(修正値)に接近した。なお米7月チャレンジャー人員削減予定数は、約4年ぶりの高水準を記録した。

米新規失業保険申請件数、継続受給者数とそろって確実に減少。
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(出所:DOL)

7月25日週までの継続受給者数は225.5万件と、前週の226.9万件から減少。ただ2000年11月以来の低水準を迎えた6月20日週の220.4万人(修正値)がやや遠ざかった水準を保つ。被保険者に占める失業者の割合は2週連続で1.7%となり、1971年以来の最低となる1.6%を上回った。州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はカンザス州で481件増、ウェスト・バージニア州で87件増、ミシシッピ州で59件増、ヴァーモント週で55件増、ニュージャージー州で20件増と南部、東部の週が優勢だった。減少した州はカリフォルニア州で3862件減、ジョージア州は2690件減、ニューヨーク州は2480件減、ペンシルベニア州も1925件減だった。

BNPパリバのデレク・リンゼー米エコノミストは、結果を受けて「労働市場は底堅いトレンドを維持している」と指摘。ただし、米7月ADP全国雇用者数をはじめ雇用に鈍化の兆しが見られるため「米7月雇用統計・非農業部門就労者数(NFP)予想値は21.0万人増」とし、ブルームバーグのエコノミスト平均値21.2万件を小幅に下回る水準にとどめた。

(カバー写真:elysiumcore/Flickr)

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