Jobless Claims Suggest Solid September Jobs Report.
米新規失業保険申請件数は米9月雇用統計のサンプル週にあたる9月12日週に26.4万件と、市場予想の27.5万件を下回った。前週の27.5万件からも減少。1973年11月24日週以来の低水準を示現した7月18日週以来の低水準を示す。米労働省は今回、特殊要因を挙げていない。4週平均は27万2500件と前週の27万5750件を下回りつつ、2000年4月以来の低水準を記録した8月8日週の26万6000件を上回る。なお米8月チャレンジャー人員削減予定数は、約4年ぶりの高水準を記録した7月から60%減少していた。
米新規失業保険申請件数、継続受給者数そろって安定的な推移を継続。
9月5日週までの継続受給者数は223.7万件と、前週の226.3万件(修正値)から減少。8月1日週以来の低水準となる。2000年11月以来の低水準を迎えた6月20日週の220.4万人(修正値)以上を保つ。被保険者に占める失業者の割合は8週連続で1.7%となり、1971年以来の最低となる1.6%を上回った。
州別での新規失業保険申請動向をみると、増加が目立つ州はワシントン州で1256件増、テキサス州で1120件増、イリノイ州で829件増だった。その他、前週に減少したプエルトリコで900件増、ニュージャージー州で606件増と増加に転じた。一方で減少が目立った州はニューヨーク州で4012件減、オレゴン州で633件減、インディアナ州で476件減、テネシー州で420件減、カンザス州で245件減だった。
JPモルガンのダニエル・シルバー米エコノミストは、結果を受けて「米9月雇用統計のサンプル週に大きく減少し、8月同週から1万3000件、4週平均でも1000件の微増にとどまり堅調な数字が見込まれる」とまとめた。
▽米4−6月期経常収支、貿易赤字縮小を一因に前期から赤字改善
米4−6月期経常収支は1097億ドルの赤字となり、市場予想の1135億ドルを下回った。1−3月期の1183億ドルの赤字(1133億ドルから修正)からも、7.3%縮小。貿易赤字が1300億ドルと、前期の1343億ドルから減少し赤字改善につながった。原油安に加え、モノ・サービスの輸出が5647億ドルと前期の5617億ドルから増加している。投資収入も寄与。506億ドルの増加となり、前期の497億ドルから拡大した。4−6月期の経常赤字は国内総生産(GDP)比2.5%となり、前期の2.7%から改善した。
(カバー写真:COD Newsroom/Flickr)
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米8月住宅着工件数は予想以下も、建設許可と合わせ堅調なペースを維持