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米11月ミシガン大学消費者信頼感・速報値、ホリデー商戦前に上昇

by • November 15, 2015 • Finance, Latest NewsComments Off3008

Consumer Confidence Rebounds Before The Holiday Season.

米11月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は93.1となり、市場予想の91.5を上回った。前月の90.0も上回り、4ヵ月ぶりの高水準に並ぶ。内訳をみると、現況指数が104.8でと前月の102.3を超え、3ヵ月ぶりの強さに。見通し指数も85.6と前月の82.1から上昇し6ヵ月ぶり高水準だった。ガソリン価格が原油安の打撃を受けた2月以来の低水準を迎えただけでなく、米10月雇用統計が年初来で最高を遂げたため、ホリデー商戦前にセンチメントが上向いた格好だ。

原油先物が安値で推移するなか、インフレ見通しは1年先につき2.5%と前月の2.7%から低下し、1月以来の水準へ下振れした。5−10年先は前月に続き2.5%となり、2002年9月以来の低水準だった。

ミシガン大学のエコノミスト、リチャード・カーティン氏は、結果を受け「2015年の平均値に並んだだけでなく、2004年の95.2以来の高水準」と評価する。全体を押し上げた項目は低インフレを受けた所得見通しで、「裁量消費財の購入見通しも上向いた」と満足感を表明。2016年の個人消費見通しを「2.9%増」で維持した。詳細は、以下の通り。

・1年先の家計見通し指数 123、直近で最高<前月は127、直近で最高
向上する 34<前月は36
変わらず 53>前月は51
悪化する 11>前月は9

・所得と物価の伸び率に対する1−2年先の家計指数 84、直近で最高>前月は77
所得の伸びが物価を上回る 24、7ヵ月ぶり高水準=前月は23
所得の伸び率と物価が同じ 35>前月は29、直近で最低
所得の伸びが物価を下回る 40、直近で最低<前月は46

・1年先のビジネス見通し指数 102>前月は100
向上する 19、直近で最低<前月は21
変わらず 60、直近で最高>前月は55
悪化する 17、5カ月ぶり低水準<前月は21

・1年先の失業率見通し指数 100、5カ月ぶり高水準>前月は93
低下する 22、4ヵ月ぶり高水準>前月は20
変わらず 55、直近で最高>前月は52
上昇する 22、5カ月ぶり低水準<前月は27

・1年先の金利見通し指数 46、4ヵ月ぶり高水準>前月は45(低下を見込む場合に指数は上昇)
低下する 6=前月は6
変わらず 34、4ヵ月ぶり高水準>前月は32
上昇する 60、4ヵ月ぶり低水準<前月は61

・自動車購入指数 151、直近で最高<前月は140
買い時 73、直近で最高>前月は68
分からない 5>前月は4、直近で最低
買い時ではない 22、直近で最低<前月は28

・住宅購入指数 157<前月は158
買い時 78=前月は78
分からない 1<前月は2
買い時ではない 21>前月は20

——米11月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は、Fedが12月利上げに意欲的な姿勢を打ち出すものの、強気そのもの。自動車への購入見通しも一段と楽観的に振れており、ホリデー商戦は今年大当たり間違いなし?ただし、1年先の家計見通しの楽観度は後退し低インフレ見通しが強まっており、消費の伸び余地は物価低迷がカギを握るという点で寂しい気もしますね。

(カバー写真:Jeremy Brooks/Flickr)

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