Pending Home Sales Rise Less Than Expected.
米10月中古住宅販売成約件数指数は前月比0.2%上昇の107.7となり、市場予想の1.0%に届かなかった。前月の1.6%の低下(2.3%からマイナス幅を縮小)から反転、3ヵ月ぶりにプラスを回復している。前年比では2.1%上昇し、9月の3.2%から鈍化しただけでなく直近で最も小幅な伸びにとどまった。ただし、14ヵ月連続でプラスを示す。
4大地域別では、2地域で上昇。9月は全て低下していた。今回は北東部が4.0%上昇し3ヵ月ぶりにプラスへ転じたほか、IT企業がひしめく西部も1.8%の反発を示す。一方で、エネルギー関連企業が集まる南部は2.0%低下し3ヵ月連続で下振れ。中西部も1.0%低下し3ヵ月連続で落ち込んだ。
発表元である全米リアルター協会(NAR)のローレンス・ユン主席エコノミストは、結果を受け「北東部のように住宅価格の上昇が劇的ではない地域で伸びが顕著だった半面、南部や西部のような在庫ひっ迫が目立ち競争率が高い地域は芳しくない」と結んだ。
なお中古住宅販売成約件数指数は、中古の一戸建ておよびコンドミニアムにおける契約が仮契約から最終契約にいたった件数を指数化したもので、中古住宅販売件数は引き渡しの件数を示す。従って、保留件数の約80%が1-2カ月後に中古住宅販売件数として組み込まれる。
(カバー写真:dws~11/Flickr)
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