Richmond Manufacturing Index Shows Mild Growth.
米1月リッチモンド連銀製造業景況指数は2となり、市場予想に並んだ。5ヵ月ぶりの高水準だった前月の6を下回ったものの、2ヵ月連続で分岐点に乗せている。内訳は以下の通りで賃金や平均労働時間が前月から上向きつつ、出荷が分岐点割れに転じたほか稼働率は前月以下となり分岐点に押し返された。項目別の詳細は、以下の通り。
・新規受注 4、2ヵ月連続で分岐点乗せ<前月は8、5ヵ月ぶり高水準
・出荷 マイナス6、2013年1月以来の低水準<前月はゼロ、5ヵ月ぶりに分岐点を回復、
・稼働率 ゼロ、3ヵ月ぶりの分岐点割れ接近<前月は2
・在庫/最終財 24、分岐点乗せを維持>前月は27
・雇用 9、分岐点乗せを継続<前月は12、2014年10月以来で最高
・平均労働時間 8、2ヵ月連続で分岐点乗せ>前月は7
・賃金 19、2014年5月以来の高水準で分岐点乗せ維持>前月は17
・仕入れ価格 0.59%>前月は0.67%、5ヵ月ぶり高水準
・販売価格 0.51%、5ヵ月ぶり高水準>前月は0.27%
6ヵ月先見通しは改善が優勢。新規受注をはじめ出荷、雇用、平均労働時間など主要項目が軒並み上昇している。反対に仕入れ価格と販売価格のほか、設備投資が低下していた。
——各連銀が発表する景況指数のうち、分岐点割れはNY連銀、フィラデルフィア連銀、ダラス連銀の3地区連銀で、リッチモンド連銀は辛うじてプラス圏を維持しています。前月値との比較では、1勝3敗の状況。28日公表の米1月カンザスシティ連銀製造業景況指数でもシェール関連企業の痛手が白日の下にさらされる見通しで、製造業センチメントは暗く長いトンネルを走り続けそうです。
(カバー写真:Mark Danielson/Flickr)
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