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米12月新車販売台数は予想上回るも、2017年では8年ぶりに減少

by • January 9, 2018 • Latest News, NY TipsComments Off2544

U.S. Auto Sales Decrease For The First Time Since 2009.

ワーズオートが発表した米12月新車販売台数は年率1,776万台と、市場予想の1,750万台を上回った。前月の1,740台(1,735万台から上方修正)も超えた。ハリケーン“ハービー”や“イルマ”の買い替え需要で2005年7月以来の水準へ跳ね上がった2017年9月の1,847万台からは減少を続けたものの、堅調な水準を保つ。

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(作成:My Big Apple NY)

オートデータが発表した米12月新車販売台数は、前年同月比5.2%減の160万3,129台だった。再び前年比マイナスに落ち込んだ一因は、営業日が11月と反対に前年比で1日減少したため。年率では1,785万台と、前月の1,753万台を上回った2017年通期では前年比1.8%減の1,723万436台で、前年割れは2009年以来、8年ぶりとなる

販売台数を牽引した車種は、引き続きトラック部門(スポーツ多目的車、SUV含む)である。ハリケーン”ハービー”の影響から原油先物が約3年ぶりの60ドル乗せを目指す過程で、ガソリン価格は12月に一時2.5ドルに乗せ、ハリケーン直後の2017年9月につけた約2年ぶりの高値となる2.685ドルを再び意識したが、SUVなど大型車への需要は衰えず。自動車メーカーの販売奨励金(インセンティブ)の伸びが前年比で縮小したものの、販売台数は力強さを維持した。反対に、乗用車部門は芳しくない。利鞘の薄いレンタカーや自動車販売店向けのフリート販売は、まちまちだった。

ケリー・ブルー・ブックによると、平均販売価格は前年同月比1.6%の3万6,113ドル(約410万円)だった。11月と同じ伸びとなり、6月までの2%超えを視野に入れている。前月比でも11月に続き0.2%上昇した。メーカー別の平均価格を前月比でみると6~10月に続きトヨタ、ホンダ、フォードなどで上昇。上昇トレンドにあったスバルは下落に転じている。前年比で上昇が目立ったメーカーはVW、次いでトヨタ、ホンダとフォードが並ぶ。以下は詳細。

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(出所:KBB)

自動車メーカー別では、米系大手3社のうち10~11月に続きフォードが増加した。市場予想を上回ったメーカーはフォードとGMとなる。日系大手3社は全て減少、トヨタのみ、小幅ながら市場予想ほど減少しなかった。

以下、米国をはじめメーカー別動向。

【GM】

GMは前年同月比3.3%減の30万8,539台と、市場予想7.3%減より下げ幅を狭めた。3ヵ月連続で減少している。4大ブランド別をみると、2ブランドで減少し前月の4ブランドから改善した。小売販売台数は1.8%増の25万4,449台と、こちらは3ヵ月ぶりに増加。小売販売台数でも2ブランドで増加し、前月のゼロを上回った。

2017年通期では前年比1.3%減の300万2,241台、小売販売台数も0.9%減の242万4,419台と、そろって減少した。在庫は75万2,554台と前年比で9万台減少し、目標以上の縮小を達成、在庫は63日相当となる。

GMのムスタファ・モハタレム主席エコノミストは、2018年販売台数に対し「4年連続で1,700万台を超え、乗用車などは1,600万台後半になる」と予想した。また税制改革を通じた所得税減税などにより「買い手の多くが賃金上昇を確認することになり、経済全体を拡大させ、Fedが利上げする過程においても新車販売台数を健全なペースで増加させる」と見込む。米国販売部門のバイス・プレジデントのカート・マクニール氏は、結果を受け「2018年にかけ在庫は低水準にあり、シボレーやビュイック、GMCは新型クロスオーバーの販売もあって大いに伸び余地がある」と楽観的な見方を寄せた。12月単月の詳細は、以下の通り。

・ビュイック 4.7%増の2万2,285台、5ヵ月ぶりに増加
→主力のSUV「アンコール」が3.8%減の8,052台と増加に転じたほか、「エンビジョン」が54.1%増の6,056台と増加を牽引した。「エンクレーブ」も40.2%増の5,326台と7ヵ月連続で増加。逆に「ラクロス」は51.0減の1,385台、「リーガル」も23.2%減の1,005台と前月に続き減少した。小売販売台数は14.6%増の2万1,637台と、5ヵ月ぶりに増加した。

・GMC 1.2%増の6万4,146台、増加に反転
→1台当たりの平均価格が上昇するなか、主力のSUV「シエラ」が13.5%増の2万6,436台と増加に転じた。「ユーコン」も35.9%増の8,531台と大幅増を達成。その他「テレイン」の12.6%減の6,500台をはじめとするほか車種の減少分を打ち消した。小売販売台数は13.8%増の5万7,587台と3ヵ月連続で増加した。

・シボレー 2.9%減の20万6,804台、3ヵ月連続で減少
→主力のSUV「シルバラード」が24.7%増の6万7,676台と5ヵ月連続で増加した。クロスオーバーの「トラバース」も18.6%増の1万2,313台と2ヵ月連続で増加。クロスオーバー「エキノックス」も20.6%増31万2,784台と増加に転じただけでなく、2桁増を達成している。もっとも、その他が弱く特に小型車の「マリブ」が27.0%減の1万6,628台と3ヵ月連続でマイナスに振れたほか、「クルーズ」も22.6%減の1万3,406台と2桁減が続く。小売販売台数は1.5%減の16万938台と減少に転じた。

・キャデラック 28.6%減の1万5,304台、3ヵ月連続で減少
→新型「XT5」が7.4%減の6,888台と7ヵ月ぶりに減少した。主力SUVの「エスカレード」も15.0%減の2,881台と4ヵ月ぶりに減少している。「エスカレードESV」も15.0%減の2,881台と弱く、CTシリーズも引き続き2桁減を示すなど、全車種で減少した。小売販売台数は16.3%減の1万4,287台と4ヵ月連続で減少した。

【フォード】

フォードは前年同月比0.9%増の24万2,049台と市場予想の1.8%に反し、4ヵ月連続で増加した。小売販売台数は4.0%減の17万6,164台と、4ヵ月ぶりに減少。レンタルや自動車ディーラー向けのフリート販売台数は16.8%増の6万5,885台と、4ヵ月連続で増加している。

2017年通期では、前年比1.1%減の258万6,715台だった。車種別では乗用車が14.2%減の59万5,390台と減少し足を引っ張っており、SUVは2.9%増の86万7,909台、トラックも4.3%増の112万3,416台と増加した。在庫は乗用車、SUV、トラック含め全体で前年比2.5%減の63万435台となった。68日相当となり、前年の73日から短縮している。

2大ブランド別では、フォードが4ヵ月連続で増加したが、リンカーンは3ヵ月連続で減少した。車種別ではSUVが前年同月比8.0%増の8万2,881台と増加を維持したものの、トラックが1.0%減の11万788台と減少に転じ、乗用車も5.5%減の4万8,380台と2ヵ月連続で減少した。12月の結果は、以下の通り。

・フォード 1.9%増の23万1,430台、4ヵ月連続で増加
→アルミ製ボディのトラック「Fシリーズ」が2.1%増の8万8,935台と、単月ベースでの2005年以来の最高記録を更新した。SUV自体は10.3%増の7万5,771台と過去最高を更新。SUVのうち「エクスプローラー」は33.3%増の2万5,375台と4ヵ月連続で増加し、2003年以来で最高を達成、「エッジ」も7.6%増の1万3,660台と10年ぶりの高水準となる。「エスケープ」も1.8%増の2万6,253台と底堅かった。小型車はまちまちで「フォーカス」が9.7%増の1万1,237台と6ヵ月連続で増加したが、「フュージョン」は8.8%減の1万1,237台と2ヵ月連続で減少した。

・リンカーン 17.0%減の1万619台、3ヵ月連続で減少
→SUVの「MKX」が15.6%減の2,976台と4ヵ月ぶりに減少、セダンの「MKZ」も13.5%減の2,293台と弱い。もっとも、大型SUVの「ナビゲーター」が30.1%増の1,444台と増加を維持した。

【フィアット・クライスラー】

フィアット・クライスラー・オートモビルは前年同月比11%減の17万1,946台となり、市場予想と一致した。2016年9月に増加トレンドを79ヵ月で止めた後、15ヵ月連続で前年比マイナスとなる。小売販売台数は3%減の15万772台と、減少に反転。フリート販売台数は42%減の2万1,174万台と前月に続き減少、戦略に沿う結果となった。

2017年通期では前年比8%減の205万9,376台だった。5大ブランド別では、トラックが主力のラム以外全て減少した。

12月でみた5大ブランド別での増加は、1ブランドで増加。減少トレンドを4ヵ月で止めた。単月の詳細は、以下の通り。

・クライスラー 3%増の1万7,208台、21ヵ月ぶりに増加
→新型「パシフィカ」のミニバンが8%増の1万7,208台と3ヵ月連続で増加し、単月で過去最高を更新した。また「300」が60%増の5,726台と2ヵ月連続で増加した結果、約2年ぶりにクライスラー部門で増加に転じている。

・ラム 7%減の4万9,876台、3ヵ月連続で減少
→主力の「ラム」が6減の4 万4,907台と2ヵ月連続で減少したほか、「プロマスター・バン」も29%減の3,352台と3ヵ月連続で減少した。

・ジープ 12%減の7万3,205台、14ヵ月連続で減少
→「レネゲード」が37%減の7,542台と4ヵ月ぶりに減少したほか、「ラングラー」が13%減の1万3,700台、また「ペイトリオット」も97%減の240台と14か月連続で落ち込んだ。一方で「チェロキー」は18%増の1万9,358台と「グランド・チェロキー」も2%増の2万3,622台、「コンパス」も10%増の8,743台だったが減少を相殺できなかった。

・ドッジ 23%減の2万7,885台、6ヵ月連続で減少
→主力の「デュランゴ」が4%減の5,547台と5ヵ月ぶりに減少したほか、「キャラバン」も1%減の6,523台と減少に転じた。「ジャーニー」に至っては57%減の4,227台と、5ヵ月連続で減少。「チャージャー」も6%減の6,830台、「チャレンジャー」は14%減の4,508台と4ヵ月連続で落ち込んだ。

・フィアット 33%減の1,738台、24ヵ月連続で減少
→「500」が53%減の667台と9ヵ月連続で減少したほか、「500X」も引き続き2桁減で全体の重石となった。「スパイダー」は15%増の287台と増加に転じたが、全体を押し上げるには至っていない

自動車メーカー別のシェア、2017年首位はGMが堅持し2位はフォードとトヨタが並ぶ。日本勢はインセンティブ拡大をテコに日産とホンダの順位が入れ替わり、日産が5位に浮上した。

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(作成:My Big Apple NY)

【トヨタ】

トヨタは前年同月比8.3%減の22万2,985台と、市場予想の8.4%減ほど減少しなかった。もっとも、2ヵ月連続で減少。トラック部門の販売台数が2%減の13万4,900台、乗用車部門は8.8%減の8万8,078台となる。

2017年通期では、前年比0.6%減の243万4,515台だった。トラック部門が9.0%増の141万9,427台に対し、乗用車は11.5%減の101万5,081台となる。

なおトヨタは、2017年11月新車販売台数を発表した時点で2018年の米国新車販売台数を1,700万台割れと予想した。2年連続で前年割れを見込んだだけでなく、2014年の水準への鈍化を見込む。

12月の2大ブランド別ではトヨタが2ヵ月ぶりに減少、レクサスは3ヵ月連続で減少した。詳細は、以下の通り。

・トヨタ 7.2%減の18万7,524台、2ヵ月連続で減少
→今回はこれまで好調だったトラック部門が弱く、5.9%減の10万9,477台だった。乗用車も5.4%減の7万8,047台となる。車種別では日本で販売・生産を打ち切ったSUV「RAV4」が12.6%減の3万2,542台と14ヵ月ぶりに減少、単月での最高記録にブレーキを掛けた。「ハイランダー」も17.2%減の2万1,041台と3ヵ月連続で減少した。ただし「4ランナー」は0.4%増の1万1,954台と辛うじて増加、単月での過去最高を更新している。セダンはまちまち。「カローラ」が36.0%減の1万9,969台と3ヵ月連続で減少したが、「カムリ」は新型が好調で29.7%増の4万3,331台と2ヵ月連続で増加し、且つ単月で過去最高を更新した。

・レクサス 13.9%減の3万5,461台、3ヵ月連続で減少
→乗用車部門が引き続き弱く31.4%減の1万31台と12ヵ月連続で落ち込み、6車種全て減少した。SUVを含むトラックは4.3%減の2万5,430台と8ヵ月ぶりに減少。4車種中、3つが減少しブラント別で「NX」のみ単月で10ヵ月連続の過去最高を更新した。

【ホンダ】

ホンダは前年同月比7.0%減の14万9,317台となり、市場予想の4.1%減より下げ幅を広げた。5ヵ月ぶりに減少している。車種別ではトラック部門が1.4%増の8万6,740台と、過去最高を更新。乗用車部門は16.5%減の6万2,577台と減少し明暗が分かれた。

2017年通期では、前年比0.2%増の164万1,429台だった。車種別ではトラック部門が3.3%増の84万450台、乗用車部門は2.9%減の80万979台となる。ブランド別ではホンダが4年連続で過去最高を更新し0.7%増の148万6,827台、「シビック」をはじめ「CR-V」、「HR-V」がそれぞれ史上最高を達成。アキュラは4.2%減の15万4,602台だった。

12月単月でみると、ホンダは6.3%減の13万4,225台となった。ブランド別では、主力の「シビック」が0.2%減の3万1,406台と前月までの過去最高ベースから後退したほか、「CR-V」も2.1%減の3万6,983台だった。アキュラは12.2%減の1万5,062台となった。「RDX」が19.1%減の4,808台と単月での過去最高ベースから減速、主力の「MDX」も2.7%減の6,076台と弱かった。

【日産】

日産は9.5%減の13万8,226台となり、市場予想の2.2%減より下げ幅を広げた。単月では過去最高ペースから減速した格好だ。トラック部門が2.6%減の8万3,507台と減少に転じ、乗用車部門も18.3%減の5万4,719台と2ヵ月連続で減少した。

2017年通期では、前年比1.0%増の144万49台だった。トラック部門が14.4%増の86万1,777台と大幅増加した半面、乗用車部門は9.8%減の73万1,687台となる。

12月単月の2大ブランドでは日産が3ヵ月連続で増加したほか、インフィニティは1~9月の流れを取り戻し、10月の減少を経て増加に転じた。詳細は、以下の通り。

・日産 9.4%減の12万1,847台、3ヵ月ぶりに減少
→トラック部門が1.3%減の7万3,986台と減少に転じ、乗用車部門も19.7%減の4万7,861台と3ヵ月ぶりに減少した。SUVでは「ムラノ」が23.3%増の9,718台と2ヵ月連続で増加し、単月での過去最高も更新。ただしSUV主力の「ローグ」は0.8%減の4万172台となり、4ヵ月ぶりに減少した。乗用車では主力の「アルティマ」が26.5%減の1万8,199台と13ヵ月連続で減少し、「セントラ」も1.2%減の1万6,834台と5ヵ月ぶりに減少。「マキシマ」も5.2%減の5,016台と弱い。

・インフィニティ 10.0%減の1万6,379台、3ヵ月ぶりに減少
→トラック部門が11.9%減の9,521台だった上、乗用車部門も7.2%減の6,858台と減少に転じた。SUVの「QX80」が24.2%増の2,516台だったが、主力の「QX60」が16.8%減の4,098台と減少している。セダンは主力の「Q50」が3.6%減の5,583台とその他のブランドと同じく減少に転じた。

その他の海外メーカーは、以下の通り。

・フォルクスワーゲン(VW) 5.4%減の5万7,652台と14ヵ月ぶりに減少
→VW単体では18.7%減の3万281台と2ヵ月連続で減少した。アウディは16.3%増の2万6,977台と増加トレンドをたどる。VWの2017年通期は6.1%増の56万9,687台だった。

・テスラ(推計値)は23.0%減の3,540台と6ヵ月連続で減少、2017年通期は9.7%増の3万9975台
・ヒュンダイは2.1%増の6万3,594台と3ヵ月ぶりに増加、2017年通期は11.5%減の68万5,555台
・キアは20.8%減の4万3,039台と3ヵ月連続で減少、2017年通期は8.9%減の58万9,668台

自動車メーカーからディーラーへの1台当たりインセンティブ予想は前年同月2.4%上昇の3,844ドルと、11月の4.6%から伸びを広げた。前月比では1.1%上昇、11月の2.1%の下落からプラスに転じている。新車販売のインセンティブは上半期頃まで2桁ペースで上昇してから9月に1%台まで伸びを狭め、10月に8%台、11月に4%台を示した乗せた後、再び鈍化した。前年比での伸び率最大はヒュンダイで18.7%上昇、続いてフォードが9.9%の上昇、スバルが6.9%の上昇となるが同社は元々が低く上振れしやすくなっている。

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(出所:ALG/Press release)

1台当たりのインセンティブの割合予想は、平均で11.2%だった。最大は日産で15.5%と前月の2位からトップに上り、首位だったキアは15.2%で2位に後退した。3位は前月と変わらずヒュンダイで、13.8%となる。米系3社は軒並み12~13%台と、平均超えを維持。対してスバルは4.5%と最低で、トヨタとホンダはそれぞれ8.7%、7.1%だった。

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(出所:ALG/Press release)

高級車部門別ランキングは、以下の通り(%は全て前年比)。12月は9~11月に続きメルセデス・ベンツが1位、2位と3位も変わらずBMWとレクサスが入った。2017年通期でのトップ3はこれまでと変わらずメルセデス・ベンツが1位、2位はBMW、3位はレクサスだった。一方で、11月に8位に転落したアキュラが7位を回復、インフィニティが代わりに8位へ後退した。

1位 メルセデス・ベンツ 9.4%増の3万9,250台
→9~11月に続き、1位。1~6月までは6ヵ月連続で1位、7~8月は2位だった。2017年通期では0.2%増の37万5,240台で堂々の3年連続首位。2016年は前年比0.4%増の37万4,541台だった。なお2013年は1位だったが、2014年ではBMWに1位を明け渡していた。

2位 BMW 4.3%増の3万4,253台
→10~11月に続き2位。6月に屈辱の4位に転落した後、トップ3圏内に返り咲き7~9月は3位だった。1~5月までは5ヵ月連続での2位となる。2017年通期では2.4%減の30万5,685台と2位をキープ。2016年は9.5%減の31万3,174台で3位、2015年は1.8%増の34万6023台で首位の座を宿敵メルセデス・ベンツに明け渡していた。2014年では1位、2013年は2位だった。

3位 レクサス 13.9%減の3万5,461台
→10~11月に続き3位。7~8月の1位、9月の2位を経て3位へ転落。1~5月までは5ヵ月連続で3位、6月は2位だった。2017年通期では8.0%減の30万5,132台で3位。2016年は3.9%減の33万1,228台で2位、2015年は10.7%増の34万4601台で3位となる。2011年まで11年間連続で首位を飾ったが、東日本大震災後に順位を落とし2014年、2013年、2012年に続き3位にとどまった。

4位 アウディ(VW)16.3%増の2万6,977台
→7~11月に続き4位。1~5月まで5ヵ月連続で5位を経て、6月は3位に浮上した。2017年通期では7.8%増の22万6,511台と、10~11月に続き4位を堅持した。2016年は4.0%増の21万213台、2015年は11.1%増の20万2202台で共に5位だった。

5位 ビュイック(GM)3.0%減の1万7,974台
→1~6月まで6ヵ月連続で4位を経て、7~10月は5位。年初来では5.5%減の19万6,946で、10月に続きアウディに追い抜かれたままの5位である。2016年は2.9%増の22万9,631台、2015年も2.6%減の22万3055台で共に4位だった。

6位 キャデラック 4.7%増の2万2,285台
→4~7月まで4ヵ月連続で7位を経て、8~11月は6位。2017年通期では8.0%減の15万6,440台で6位となる。2016年は3.0%減の17万6台で6位だったが、「インフィニティ」に追い抜かれた。2015年は2.6%増の17万5,262台で、7位だった。

7位 アキュラ 12.2%減の1万5,062台
→4~7月まで4ヵ月連続で6位だったが、8~10月にはキャデラックの猛追を受け7位に下落し、11月にはインフィニティの追撃を受け8位へのランクダウンを経て7位を回復した。2017年通期では4.2%減の15万4,602台と7位を維持。2016年は8.9%減の16万4,126台で7位、2015年は5.6%増の17万7165台で6位に収まっていた。

8位 インフィニティ 10.0%減の1万6,379台
→10月まで7ヵ月連続で8位を経て、11月は7位へ浮上したが、12月は再び8位へ転落した。2017年通期では10.9%増の15万3,415台で8位。2016年は3.6%増の13万8,293台で8位、2015年は13.8%増の13万3498台で8位となる。

新車販売台数:モデル別ランキング(%は前年同月比、WSJ紙より)で、今回はフォードの「エスケープ」トップ10から転落し、圏外からGMのエキノックスがランクインした。

1位 Fシリーズ(フォード)2.1%増の8万9,385台、前月も1位
→2017年では1位、9.3%増の89万6,764台

2位 シルバラード(GM)24.7%増の6万7,676台 前月も2位
→2017年では2位、1.9%増の58万5,864台

3位 ラム(フィアット・クライスラー)5.6%減の4万4,907台 前月も3位
→2017年では3位、2.3%増の50万723台

4位 カムリ(トヨタ)29.7%増の4万3,331台 前月も4位
→2017年は5位、0.4%減の38万7,081台

5位 ローグ(日産)8.8%減の4万172台 前月は6位
→2017年は4位、22.3%増の40万3,465台

6位 CR-V(ホンダ)25.0%増の3万2,206台 前月は5位
→2017年は6位、5.8%増の37万7,895台

7位 エキノックス(GM)20.6%増の3万2,784台 前月は圏外
→2017年は9位、19.9%増の29万458台

8位 Rav4(トヨタ)12.6%減の3万2,542台、前月も8位
→2017年は4位、15.7%増の340万7594台

9位 シビック(ホンダ)0.2%減の3万1,406台 前月は7位
→2017年は8位、2.8%増の37万7,286台

10位 エクスプローラー(フォード)30.7%増の2万8,566台、前月も10位
→2017年は10位、9.1%増の27万1,131台

SUV:2017年通期ブランド別ランキング(%は前年同月比、Good Car Bad Carより)

1位 Rav4 (トヨタ)15.7%増の40万7,954台、12月は12.6%減の3万2,542台
2位 ローグ(日産)22.3%増の40万3,465台、12月は0.8%減の4万172台
3位 CR-V(ホンダ)5.8%増の37万7,895台、12月は2.1%減の3万6,983台
4位 エスケープ(フォード)0.4%増の30万8,296台 12月は1.8%増の2万6,253台
5位 エキノックス(GM)19.9%増の29万458台 12月は20.6%増の3万2,784台

6位 エクスプローラー(フォード)9.1%増の27万1,131台 12月は30.7%増の2万8,566台
7位 グランド・チェロキー(フィアット・クライスラー)13.4%増の24万696台 12月は1.6%増の2万3,622台
8位 ハイランダー(トヨタ)12.7%増の21万5,775台、12月は17.2%減の2万1,041台
9位 ラングラー(フィアット・クライスラー)0.7%減の19万522台 12月は12.9%減の1万3,700台
10位 アウトバック(スバル)3.3%増の18万8,886台、12月は11.8%減の1万7,441台

(カバー写真:Honda

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