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米2月小売売上高、3ヵ月連続で減少しQ1成長見通し下方修正招く

by • March 15, 2018 • Finance, Latest NewsComments Off2118

Retail Sales Decline 3-Month In A Row In February.

米2月小売売上高は前月比0.1%減と、市場予想の0.3%増に反し減少した。前月の0.1%増(0.3%減から上方修正)を含め、3ヵ月連続で減少している。税制改革法案の成立を受け所得税減税が導入されたものの、米2月新車販売台数の低迷もあって、予想外の減少を迎えた。自動車を除いた場合は0.2%増とプラスを示すも、市場予想の0.4%増を下回る。国内総生産(GDP)の個人消費のうち約4分の1を占めるコントロール小売売上高(自動車、燃料、建築材、外食などを除く)は前月比0.1%増と、前月の±0%から小幅改善も、伸び悩みを続けている。

小売売上高、前年比では小売売上高のコントロールはレンジ超えを維持。

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(作成:My Big Apple NY)

内訳をみると、主要13カテゴリー中で6項目がプラスとなり前月と変わらず。1月に豪雪を受け急減した反動でスポーツ用品のほか、建築・庭園が大幅増に転じた。そのほか非店舗、服飾、外食、雑貨が支えている。一方で、ガソリン価格の下落を背景にガソリン・スタンドが大きく減少に傾いた。自動車もハリケーン後の買い替え需要が一巡し、減少をたどる。項目別の詳細は、以下の通り。

(プラス項目)
・スポーツ用品/書籍/趣味→2.2%増>前月は1.5%減、6ヵ月平均は0.1%減
・建築材/園芸→1.9%増>前月は1.7%減、6ヵ月平均は0.6%増
・非店舗(オンライン含む)→±1.0%増>前月は0.9%減、6ヵ月平均は1.0%増

・服飾→0.4%増<前月は0.9%増、6ヵ月平均は0.4%増
・外食→0.2%増>前月は0.1%増、6ヵ月平均は0.3%増
・雑貨→0.1%増>前月は3.5%増、6ヵ月平均は1.2%増

(マイナス項目)
・食品/飲料→0.1%減>前月は0.2%減、6ヵ月平均は0.3%増
・電気製品→0.1%減<前月1.1%増、6ヵ月平均は0.6%増
・ヘルスケア→0.4%減<前月は0.2%減、6ヵ月平均は0.2%減

・一般小売→0.4%減<前月は0.4%増、6ヵ月平均は0.2%増
(*百貨店は0.9%減<前月は0.9%増、6ヵ月平均は0.1%減)
・家具→0.8%減<前月は0.3%減、6ヵ月平均は0.1%減
・自動車/部品→0.9%減=前月は0.9%減、6ヵ月平均は0.5%増
・ガソリン・スタンド→1.2%減<前月は1.9%増、6ヵ月平均は1.7%増

――2月はワシントンD.C.で15度を超える気温上昇に恵まれたにも関わらず、小売売上高は低迷をたどりました。2017年のホリデー商戦にかけての買い物疲れ、貯蓄取り崩しの反動が出たのでしょうか。

結果を受け、米1~3月期実質GDP成長率の見通しは、下方修正が相次いでいます。JPモルガンは従来の2.5%増から2.0%増アトランタ連銀も従来の2.5%増から1.9%増へ大きく引き下げました。2017年4~6月期、同年7~9月期の3%成長を経て、個人消費の鈍化を手掛かりに成長率は勢いを失いつつあります。

(カバー写真:elysiumcore/Flickr)

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