Rage Against The Netflix : Another Side Of Divided Nation.
ネットフリックスなんかキャンセルしてしまえ!
ツイッターでは、そんなブーイングの嵐が巻き起こっています。フェイスブックのように個人情報漏えい問題が発覚した?いえいえ、そんな理由ではございません。
オバマ前大統領ファミリーが、ネットフリックスと独占契約を結んだからなのです。
オバマ氏と言えば、任期切れ直前に支持率が上昇するなど、惜しまれてホワイトハウスを去った大統領とされていますよね。イラン核合意離脱を表明したトランプ大統領を非難した時には、こぞってメディアが取り上げました。その人気は格別で、一時は2020年の大統領選にミシェル夫人の名前が挙がるほど。オバマ氏のフェイスブック”いいね”数は5,517万件、ツイッターのフォロワー数も1億件以上(共に5月23日時点)に及び、トランプ大統領の”いいね”数2,326万件、フォロワー数5,220万件のほぼ2倍近くに相当し、その影響力は絶大とあって、オバマ氏とネットフリックスの思惑が一致したことは想像に難くありません。ネットフリックスのツイッターによると、気になるシリーズ内容は台本あり、台本なし、ドキュメンタリー調のあらゆる方向性を含むのだとか.
この新たな蜜月関係に噛み付いた人々こそ・・・そう、保守派の方々です。こちらをご覧下さい。
(出所:Twitter)
こうした保守層が、転じてトランプ大統領の支持者であることはハンドルネームで判断できます。こうした保守層の支持基盤を喜ばせるために政権が保守的な政策に走るのも、致し方なしというところでしょうか。トランプ氏の支持率は就任2年目にして、歴代の大統領1期目の平均を下回るとはいえ、一定の支持を得ることの重要性を見せつけてくれます。
(作成:Gallupを元にMy Big Apple NY作成)
ちなみに、保守層がネットフリックスを槍玉に挙げたのは、今回が初めてではありません。オバマ政権時代の国連大使、スーザン・ライス元氏が取締役に就任した当時も、大バッシングを引き起こしたものです。
大統領時代、オバマ氏は数々のトークショーやコメディなどに出演し、その多才ぶりを発揮してきました。筆者のお気に入りは、こちらのスロージャム。とはいえ、あれだけ馬鹿にしていたトランプ大統領よろしく自身の看板番組を展開するなんて、大統領とノーベル平和賞受賞者の名が廃るような気がするのは、筆者だけでしょうか。
(カバー写真:The U.S. Army/Flickr)
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