The World’s 100 Most Powerful Women, This Country Is The Rising Star In Asia.
世界で最も影響力のある女性と言えば、どなたの顔が浮かびますか?
フォーブス誌恒例のランキングで1位と2位は、メルケル独首相とメイ英首相のツートップが並びました。それぞれ政権運営などでは困難に直面するものの、同ランキングでは前年に続き上位に君臨しています。気になるランキングは、こちらをご覧下さい。
国別では、1位はもちろん米国で46人と実に半数に近い。次いで英国が10人だったほか、インドが5人、中国と香港がそれぞれ4人と続きます。アジア諸国で1位は、インドがさらっていきました。残念ながら、わが日本はゼロ。台湾をはじめベトナムやミャンマーといったアジア諸国、クロアチアやエストニア、リトアニア、チリ、アンゴラなどでも1人でも輩出しているのですが、寂しい限りです。
カテゴリー別で最も多かったのは、政治関連で21名でした。ここにはメルケル独首相や台湾の葵英文総統、エリザベス女王のほか、イバンカ氏や習近平主席の妻、彭麗媛氏も含まれます。
イバンカ氏、2016年大統領選でも強い影響力を与えた?2017年に生まれた赤ちゃんの名前ランキングでも、上昇していましたね。
(出所:Michael Vadon/Flickr)
次いでテクノロジーが15人を数え、フェイスブックのシェリル・サンドバーグCOOやIBMのジーナ・ロムッティCEOが入ったほか、中国や香港からも2名ずつランクインしました。金融、アーティストを含むメディア・エンターテイメントはそれぞれ13人で、カテゴリー別で3位となります。
今回、ランキングに入った女性の出身国やカテゴリー以外で注目したいのは24位に入った「米最高裁判事」。まるでタイム誌が2017年に「今年の人」として、沈黙を破った者との総称でセクハラを告発した女性達を選んだ時のようですが、きちんと意味があります。足元で高齢化が進む最高裁判事人事は、トランプ政権に入り保守派のニール・ゴーサッチ氏やセクハラ問題が取り沙汰されるブレット・カバノー氏を入れて、男性5名のうち4名が保守派。唯一、ジョン・ロバーツ最高裁長官が保守派でありながら、オバマケア撤廃を支持しなかったように、リベラル派にとって「救いの手」であり続ける状態です。
とはいえ、ロバーツ長官に頼っていられるのも今のうち。リベラル派にとって頼みの綱は、ルース・ギンズバーグ氏、ソニア・ソトマイヨール氏、エレナ・ケイガン氏の3名ながら、ギンズバーグ氏は84歳と高齢で、いつ引退を表明してもおかしくありません。リベラル派としては、2020年までは最高裁判事の椅子に座って欲しいと切に願っていることでしょうが、フォーブス誌は彼らの意見を尊重したのでしょうか??
(カバー写真:Ignite New Zealand/Flickr)
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