Sandy’s Damages Were Far Extreme Than Katrina.
ブルームバーグ市長、ついに発表しましたハリケーン「サンディ」の経済損失額。大方の予想では200億ドルで最大400億ドルの声もありましたが、結局のところ・・・。
190億ドル
でした。カテゴリー1だったので、2005年に米南部を襲ったカテゴリー5の「カトリーナ」の1080億ドル(ウィキより)と比較すると、ざっくり10分の1に過ぎません
それでもNYタイムズ紙によると洪水・浸水被害は以下の通り。赤いエリアは最大18フィート=5m超えです。
ブルームバーグ市長は26日の記者会見で被害総額190億ドルのうち保険で38億ドル、米連邦緊急事態管理庁(FEMA)からの支援54億ドルを復興費用に充当すると説明しておりました。では残りの98億ドルについてはどうするのでしょう?
もちろん、連邦政府から補助金を求めるんです~。28日にワシントンD.C.詣でに出掛けるんですね。某大手新聞社の論説委員の方がNYご出張の際にディナーの席で「ブルームバーグ市長がオバマ支持に回ったのは、自分が大統領選に出馬する可能性をにらんでではないか」というお話をされていたんですが、シンプルに援助の必要性を感じたという事実があったのかもですね。年齢的にも2016年で74歳では、ちとキツいでしょうし、何より1960年以降の米大統領そして米大統領が177cmオーバーで180cm超えが大勢を占めるなかでは、5フィート8(173cm) ではちょっと・・。この辺は、やっぱりニュージャージー州のクリスティ知事の方が手打ちの感は否めません。年齢は現在50歳、恰幅がよすぎるとはいえ身長は5フィート11(180cm)ですから。
ウィキより、1968年以降の大統領と敗北した候補の身長。圧倒的に180cmオーバーが占めてます。
脱線してしまいました。
NY市が98億ドルであれば、統括するNY州はどうなんでしょう?クォモ州知事がはじき出した米連邦政府への支援要請額は・・・
418億ドル
です。非常に小さくて見づらいですが、内訳は以下の通り。画像をクリックするかこちらからご覧下さい。
左側の一番下のほうにご注目下さい。MTAの修繕費の総額は50億ドル也!!!地下鉄はほぼ完全に復旧したとはいえ今でもR線の一部、大火事に見舞われたロッカウェイ地域でサービス再開のメドが立たず、完全に水没した1線の最終駅サウス・フェリー駅も閉鎖されたままなんですよね。この仮予算を突破するリスクもあるのかと。MTA運行再開に向け残業した多くの職員の方々の賃金を踏まえても、2013年の値上げ幅は10%や20%ではきかないでしょう。
MTAより気になるのは、同じく表の一番左下近くにある「Prevention and Mitigation」=予防・対策費用の91億ドル。以前お話した洪水対応策コスト110億ドルに近いことが分かりますね。
予防・対策費用は是が非でも確保して着手しなければなりません。なぜなら・・・。
サンディVSカトリーナ、実はカテゴリー1のサンディがカテゴリー5のカトリーナを上回る被害をもたらしましたからです。
こうしてみると、いかにマンハッタンが天災への準備を怠っていたかが分かります。ロウアーマンハッタンのオフィスは年末まで使用不可に追い込まれたケースも多く、ミッドタウン周辺から北側はオフィス難民が押し寄せてきました。同時多発テロ事件から約10年、ようやく企業の住民が戻ってきたところでこの災害ですから、NY市を中心に都市設計をもう一度考え直さなければいけません。
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