This Isn’t the Petition Response You’re Looking For.
このフレーズにピンときたあなた、重度のスターウォーズおたくですね。
オリジナルは、1977年公開のスターウォーズ「These are not the droid you’re looking for」。オビ=ワン・ケノビがジェダイとしてマインド・トリックを駆使して兵士に言い放った言葉です。
アメリカのスターウォーズ・ファンなら、誰でも知っている名セリフ。「these are not・・」とタイプしただけで、ご覧の通り。
Tシャツにもなっているほど、大人気。こちらは廃盤になってしまいましたが・・。
この名文句がどれだけアメリカで浸透しているかといいますと・・ホワイトハウスが活用するほどなんです!
ホワイトハウスがサイトで嘆願書の窓口を用意していることは、オバマさん再選後に出た連邦政府からの離脱、1兆ドルコイン鋳造の件でご存知の方も多いでしょう。2つの例をみて、どんなハチャメチャな嘆願書でも提出できることは、一目瞭然です。常識を破る嘆願書のひとつに、宇宙の彼方までぶっ飛んだ内容が届け出されていたんです。
何かと申しますと、「2016年までのデス・スター建設着手」です!!
デス・スターとは、スターウォーズに登場した宇宙船。月ほどのサイズで、死の星と名づけられたように地球サイズの惑星を一撃で爆破する威力をもつ「スーパーレーザー」を搭載しています。
映画の世界でしか存在しないデス・スターの建設を求める嘆願は、2012年11月14日に提出され、3万4435人もの署名を集めることに成功したんです!オバマ米大統領の再選後まもなく、というのが笑えます。それだけでもビックリなのに、2万5000人以上の署名が集まった嘆願書に対応するという公約を守り、ホワイトハウスが返答を出しました。
スターウォーズに敬意を表し、「This Isn’t the Petition Response You’re Looking For(これはあなた達が探し求める嘆願書の対応ではない) 」と回答したんですよ!!嘆願書の提出者ですら、諸手を上げて歓迎したことでしょう。
内容がまた、ふるってます。
The Administration shares your desire for job creation and a strong national defense, but a Death Star isn’t on the horizon. Here are a few reasons:
●The construction of the Death Star has been estimated to cost more than $850,000,000,000,000,000. We’re working hard to reduce the deficit, not expand it.
●The Administration does not support blowing up planets.
●Why would we spend countless taxpayer dollars on a Death Star with a fundamental flaw that can be exploited by a one-man starship?
オバマ政権は皆さんのように雇用の創出と強い国家防衛への要望を共有していますが、デス・スター建設計画は視野に入れておりません、以下がその理由です。
●デス・スターの建設費用は85京ドルと推算される。我々は債務削減に尽力しており拡大を望まない。
●政権は惑星の爆破を支持しない。
●納税者から得たお金を、一人の人間に悪用されるという基本的欠陥のあるデス・スターの建設になぜアメリカが支払うのか(デス・スターがダースベイダーの支配下にあることに引っ掛けてます)。
大真面目に、かつクールにキメてくれました。オバマ政権、共和党との債務上限引き上げ交渉でもここまでウィットに富んだ対応で攻められたらいいんですけど・・。
Comments
第85回アカデミー賞ノミネート一覧、今年のトリビアとともにお届け☆ Next Post:
ゴールデン・グローブ賞結果、アルゴがまさかの2部門をゲット!