New York City’s Population and Race, After A Decade.
以前、こちらでグランド・セントラル・ターミナル100周年をご紹介させていただきました。知らなかった事実に目を丸くすると同時に、ふとNY市の基本的な情報を集めてみたくなったんです。
という訳で、今回は知ってそうで知らないニューヨーク市の事実、人口と人種の10年をお届けしましょう!出所はこちら。
▽NY市の人口
2000年→800万8278人
2010年→817万5133人(前年比2.1%増)
1900年からの約100年間で最高を更新。映画「ゴースト」でもお馴染みの1980年NY暗黒期は伸び悩みました。
(出所:NY市役所)
▽NY市の人口と全米都市との比較(2010年時点、%は2000年との比較)
NY市の人口は世界でも有数と考えていましたけど、東京都23区の人口894万9863人には届いてないんです。とはいえ、NY市内のブルックリンやクィーンズなどの地区の人口だけで200万人超えというのは、さすが。都市でもないのに、全米トップ10に堂々ランクインしておりました。日本でいうと、ブルックリンとクィーンズで大阪市(266万6371人)および名古屋市(226万3907人)レベルですよ。マンハッタンは、わが街、神戸サイズ(154万4873人)でした。
▽NY市の人種比較
小さくて申し訳ありません・・。青文字で示した項目が、増加した人種です。ご案内のように、ヒスパニック系がNY市で大きなパイを占めるようになっており、半面いわゆる伝統的なアメリカ人の白人、黒人が減少しているんですね。2000年に旅行でNYを訪れた当時、スペインの地下鉄案内の表示なんて見当たらなかったはずなのに、今となっては当たり前である理由が見て取れます。
NY市へ流入している人種は、ヒスパニック系だけではありません。特筆すべきは、アジア系の急増っぷりでしょう!!2000年から2010年の10年間で、実に人口ベースで31.8%増という飛躍的な成長を遂げました。こちらでお伝えしたように、2010年に移民としてアメリカに入国した人種トップがアジア系というのも、納得です。
▽番外編、NY市に居住するアジア系の人口と比率
2000年からの10年で、日本人を含むアジア系を構成するすべての出身地で増加しておりました。トップ2が中国系とインド系というのは予想通りとはいえ、中国系がほぼ過半数な上にさらに人口を拡大させているとは恐れ入ります。シェア別でみると人口増加でもシェアを拡大させた出身地はのびしろの大きなその他アジア、そして中国だけという偉業・・。
意外にインド系が伸び悩んでいるのは、国内経済の成長で祖国を離れる必要を感じていないためか(2010年ベースなんで)、あるいはビザ申請が困難になってきたためか、国内での海外企業の雇用が行き渡っているからですかね。
日系はといいますと、アジア系のなかでは決して比率が高いとはいえません。過去10年での人口が増えたとはいえ、増加幅がベトナム系と合わせ他と比較すると小幅なのは、寂しい限り。日本の方々が昔と比較し、内向きになった1つの証左かと拝察いたします。円高時代を迎えた後の本邦企業の進出などで、増加幅を広げた可能性も残りますが・・。あ、私は2005年からNY市に居住しておりますので、2010年の増加に寄与した一人です!
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