おもしろい記事を発見しました。
28日付けのWSJ紙Web版によると 、25歳から34歳までの結婚適齢期の非婚率は46.3%となり、既婚率の44.9%を初めて上回ったんです!!!特に景気後退が始まった2007年から2009年の間の既婚率の低下が著しい。米国の大人全体の人口における既婚率も52.0%と、100年以上の統計の歴史で最も低い水準を記録したといいます。WSJ紙は、失業に伴い25歳から34歳の年代で結婚を先送りしたことを一因として挙げています。また
↓結婚適齢期、アメリカ人は何をする人ぞ・・・。
他に非婚率の上昇として、女性の社会進出を指摘しておりました。
たとえば2006年から2008年において、25歳から34歳の年齢層で学士号以上の学歴を有する女性は32.7%に対し、男性は25.8%でした。2008年では、子供をもたない22歳から30歳までの女性の所得は同年齢層の男性の場合を平均で8%も上回ったといいます。
また不思議なことに、低所得者層ほど非婚率が高くなっています。2000年と2010年を比較してみると、学士以下の学歴を有する既婚率が10%以上も急低下し44%でした。しかし学士号以上の既婚率は、わずか4%低下の52%だったんです。
個人的には、女性の学歴向上が結婚を妨げているかについては疑問を感じます。
たとえば。
ブルームバーグが報じたところによると 、500校もの大学院から成り立つ米大学院評議会の調査では、2008年から2009年において博士号を取得したうちの半分以上が女性でした。2007-08年の49%、2000年での44%から比較した場合、女性の学歴における向上には目を見張るものがあります。しかし、ここにはカラクリが。
なんと、法律、ビジネス、医学などの専門的な分野は含まれていないんです!!
すなわち。
最新の調査で博士号を取得した女性の9割を切り取ってみると、教育が67%、看護学関連が70%を占めておりました。
ひるがえってみると。
エンジニア関連の博士号のうち男性が78%、コンピューター・サイエンスも73%男性が占めております。女性は未だに、女性が得意な学問において、そのシェアを広げているだけにすぎません。
↓理系女子、アメリカでもまだまだ少ないようです。
では女性の学歴向上が非婚率を下げていないなら、景気動向の不透明性や労働市場の低迷が既婚率の悪化を招いているのでしょうか?
個人的には子供を作ることの経済負担に加え、趣味の多様化、そして遺伝子的には戦争のない社会や人口増加に伴うリスクが家庭を作る本能を抑制しているような気がします。
ちなみにニューヨーカーのやもめの意見はというと。
■52歳:遠距離恋愛中、公務員
マイホームを取得したばかりだし結婚してもいいけど、プリナップの内容次第。だって離婚してせっかく手にした資産を持っていかれるはやだからね。
■47歳:フリーの広告クリエイター、15歳年下の彼女あり
リーマン・ショック前に購入したピッツバーグ郊外の住宅の修繕などで、出費がかさむ状況。それにNYは独身女性の宝庫で、自分が50代になってもパートナーを見つけるのには苦労しないし焦る必要なし。
■33歳:養護学校教師、彼女なし
給与の低さを考えると、女性をエスコートできないので結婚以前に彼女はいらない。とりあえず前職のエンジニア職に復帰できたら考える。だって最近ケーブルTVの契約すら解除して、自分でアンテナをたててTVを観賞してるんだよ?
■32歳:債券トレーダー、彼女なし
ワシントンD.C.郊外に住宅を購入済み。割合借り手に困らないし経済的には全く問題なし。最近も中東欧に旅行してきたばかりだし、半月前にはマイアミにも出掛けた。いろいろ楽しみたいから、彼女も結婚も視野にないね。つい最近なんて、年上の女性にナンパされたし・・全然焦る必要ないよ。
■33歳:プライベート・エクィティ勤務、彼女なし
何事にも焦る気はないし・・・。だって今でもコロンビア大学ビジネス・スクール時代の小さなアパートに住んでるんだよ?それに1カ月に半分以上はニューヨークにいないし・・無理に彼女を作ったって自然消滅するだけ。
■31歳:ヘッジファンド勤務、彼女なし
最近、米大手金融機関からヘッジファンドへ転職したばかり。でも将来、日本か香港に住みたいから、今を楽しむよ。
■31歳:エンジニア 婚約者あり
3年になる彼女と、実は最近婚姻ライセンスの届出をしたよ。すでに同棲をスタートさせて、11月末にはドミニカで結婚式を挙げる予定。彼女が作ってくれるお弁当はおいしいし、すごーく幸せだね。
※追記
NYだけでみると、18歳から34歳の男性の未婚率は
NY USA
2004 22.81% 18.02%
2009 25.84% 21.15%
女性の未婚率は
NY USA
2004 18.44% 14.19%
2009 21.69% 16.72%
まさにSex and the City・・・ならぬシングル・パラダイスですな。
ちなみに女性の場合は、アメリカ人、アルゼンチン人、ロシア人、ハイチ人、そして日本人問わず、結婚願望が断然高いんですよ・・・。ここでは書けない、悲痛な声も聞こえています。私はというと、生意気でしょうがI don’t want to settle for less。家庭生活を営むために自分の時間を割くことを犠牲と感じるなら、結婚しても意味ないと思いますもの。
↓米国に住む女性にとって、バージンロードの前になが~いながい道が控えているのかも。
話はやや逸れますが、NYの所得(中央値)は2009年に5万4659ドルとなり、全米の5万221ドルを大きく上回っていました。一方で高所得者層と貧困層は全米ワースト3位内にランクインしたそうです。(amNY紙面より
経済力がないわけではないけれど、結婚しないように見えますね。しかし、NYの生活費のバカ高さを踏まえれば十分とは程遠いんです。だってマンハッタンのワンルームの家賃は平均で1800ドルとも言われていますから・・・。
Comments
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女性の場合はわかりませんが、若い男は、つまり上の記事の31~33歳の彼女ナシ君たちは、ワンナイトで遊んでいるのでしょうか?それともプロフェッショナルと??
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>30代の男さん
ワンナイトでは遊んでません。彼らは友達と恋人の境界線をあいまいにして、数人と付き合ってます。単に、デートしている女の子に「彼女」という称号を与えてないんですよ。そーいう付き合いをしてるだけあって、また数カ月周期で相手が変わります。プロとは遊んでませんよ(笑)。
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なるほど。複数の相手(彼氏・彼女候補)とデートを続けつつ、ということでしたか。修道僧じゃあるまいし、そりゃそうですね。しかし、とても楽しそうです。
そうなると、「そろそろ落ち着きたいな」と枯れた心境にならない限り結婚しないでしょうね。子供だって鎹にならなさそうですから。
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>30代の男さん
NYでも東京でもそうかと思うんですけど、クラブやBARでは女性が多いんです。またストリートで女性が逆ナンしてくるほど、NYの女性は積極的です。日本の肉食女子とは比較できないくらい、NYの女性はアマゾネス以上のたくましさなんですよ。だから、最近は男性が努力していない気がします。まー、女性でもそういう遊んでるタイプは存在しますが・・・パートナー欲しい度は明らかに女性の方が高いです。私の知り合いには、ウェディング・ドレスをすでに買った女性もいます・・。
最後にお礼が遅れてしまいましたが、わざわざコメントいただきありがとうございました☆