White House Correspondents’ Dinner, Obama Debuted His Bangs.
年次ホワイトハウス記者晩餐会、4月27日にワシントン・ヒルトンで開催されました。
司会は深夜のコメディトーク・ショーでお馴染みのコナン・オブライエン。オバマ米大統領と同じくハーバード大学出身という輝かしい経歴をもつ個性派コメディアンです。2009年にNBCの夜の看板番組「ザ・トゥナイト・ショー」のホストに抜擢されたものの、視聴率低迷などNBCとひと悶着を経て半年足らずで解任されたあの人ですね。独特のシニカルな笑いはお茶の間に受け入れられなかったのですが、2ヵ月間の全米スタンダップ・コメディ・ツアーで武者修行して2010年4月からは自身の名を冠したショー「コナン」で夜を盛り上げています。
ホワイトハウスの晩餐会でも、毒舌をいかんなく発揮!景気が低迷するなか、見事に2期目の当選を果たした栄誉を称えるとともに
「why are you still sending everyone five emails a day asking for more money?Do you have a gambling problem we don’t know about?(なんで今でも1日に5回、寄付を募るメールを送ってんの?僕たちが知らないギャンブル問題でも抱えてるのかい?)」
このジョークには、3月に行われた全米大学体育協会男子バスケットボール(NCAA)トーナメントで優勝チームを占う賭博で負けたのかなんて、ノリツッコミでまとめてました。オバマさん、大笑いしながら頷いてましたね。
コナン、困難な時期を乗り越え今年はミシェル夫人とニッコリ~♪
ミシェル夫人、レーシーな煌きがまぶしいドレスはモニーク・ルリエ。フィリピン生まれでLAでメゾンを展開するデザイナーです。モニークのファンには今年ピープル誌で「世界で最も美しい女性」に選ばれたグウィネス・パルトロウをはじめ、歌姫ケイティ・ペリー、映画「トワイライト」でもお馴染みの若手女優クリスティン・スチュワートなど新旧ハリウッド・スターがキラ星のごとく並びます。
何より、ミシェル夫人の進化を遂げた前髪に注目。前髪デビュー当時はなんだか麗子像もかくやという趣でしたが、今は日本の雑誌Leeにでも登場しそうな自然派ふわゆる加減です。以前は「イライラさせられるわ」なんて不平をこぼしてたけど、横に流すスタイルを覚え多少は視界が良好になったことでしょう。
前髪といえば!!
オバマ米大統領、スピーチではミシェルの人気にあやかってスタイル・チェンジに踏み切るって発表したんですよ~。イメージ画像まで用意して、相変わらずユーモアたっぷりです☆
ダンディなクールなガイトナー前米財務長官を合わせると、前髪が一段と際立ちます。
オバマさんは、自身も嘲笑の対象にしちゃいます。
「鏡をみて、認めるよ。僕はかつてのようながっしりしたイスラム系社会主義者じゃない。時がたち、白髪交じりになって、今でも新人並みのヘマをしでかす(I look in the mirror and I have to admit, I’m not the strapping young Muslim socialist that I used to be.. Time passes, get a little gray, and yet, even after all this time, I still make rookie mistakes)」
親交の深いJay-Zとビヨンセの結婚5周年で渡航禁止とされているキューバを訪問した2人に対しては、Jayの名曲を「99 Problems」をもじって、こんなひと言。ちなみに今年、2人は現れませんでした。
「僕は99もの問題を抱えるけど、Jay-Zも1つできたね(I’ve got 99 problems, and now Jay-Z’s one.)」
一般教書演説後に反対演説を展開した共和党のマルコ・ルビオ米上院議員(フロリダ州選出)にも、軽くジャブ。あれ、オバマさんは米上院議員の1期目の任期中に大統領に立候補してましたよね、はははは。
「上院議員として1期も全うしていないのに、大統領になるつもりだなんて・・・最近の子供達ったらまったく(The guy has not even finished a single term in the Senate and he thinks he’s ready to be president…Kids these days.)」
ボストン・マラソン爆破事件でCNNが容疑者逮捕と誤報をリークしたことを揶揄して
「CNNには感心するよ、正確なストーリーが見つかるようにあらゆるニュースを網羅してるんだもんね(I admire their commitment to cover all sides of the story, just in case one of them happens to be accurate)。」
もちろん、こんな真面目な評価も忘れません。
「メディアに対し心から敬意を称するよ。記者陣を評価しているし、私には別の職務がある。私の仕事は大統領であり、あなた方の任務は私を謙虚にさせることだ(I really do respect the press. I recognize that the press and I have different jobs to do. My job is to be president, your job is to keep me humble.)」
2011年には、晩餐会後にビンラディン殺害が実行されたことで記憶に新しい。反対に今年は晩餐会前の4月15日にボストン・マラソン爆破事件、その2日後にはテキサス州肥料工場爆発事件が発生するなど、暗いニュースが相次ぎました。もちろん、晩餐会ではトリビュートを捧げてます。
「数多くの米国民にとって、つらい日々を迎えている。たとえ今ここにいいたとしても我々の心はボストンとウェスト・テキサスから遠くかけ離れてはいない。中西部では、恐ろしい洪水に対応せざるをえない家族がいる。(These have been some very hard days for too many of our citizens. Even as we gather here tonight, our thoughts are not far from the people of Boston and the people of West, Texas. There are families in the Midwest who are coping with some terrible floods)」
晩餐会にはバーバラ・ストライザントやブルームバーグ市長など政財界およびハリウッドの大物とともに、ロンドン五輪金メダリスト、韓国人ラッパーのPsyを含むセレブリティが多く詰め掛けました。その陰で2008年に時のひととなったこの方、サラペイリン前アラスカ州知事は晩餐会に対し「オタクのプロム(nerdprom)」と切り捨ててましたねぇ。
最近ではチェチェンと間違えてチェコを侵攻せよと発言したなんて、トンでもニュースもありました。
2009年に招待されたもののアラスカを襲った洪水で欠席しました。旦那さんは出席したんですけどね。
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