Top 10 Jokes For White House Correspondents’ Dinner 2015.
今年もやって参りました、”Nerd Prom(オタク向けのパーティー)”あらためホワイトハウス年次記者晩餐会。25日にヒルトン・ホテルで開催され、今年も数多くのセレブリティが集いました・・・が、やはりレームダックが著しいせいか昨年に続き出席者リストに華やかさが欠ける点は否めません。オスカー俳優のブラッドリー・クーパーや往年の女優ジェーン・フォンダ、ドナルド・トランプ夫妻を除き、下ねたスキャンダルで辞任に追い込まれたアンソニー・ウィーナー元米下院議員(NY州選出)の妻フマ・アベディン、歌姫ダイアナ・ロスの娘で女優のトレーシー・エリス・ロスなど、日本でお馴染みの方は少ないのではないでしょうか?
それでも、演壇に立ったオバマ米大統領は今年も数々のジョークで会場を沸かせたものです。ポリティコが選ぶトップ10ジョークは、こちら。
10.リック・サントラム元米上院議員(ペンシルベニア州)が招待されても、同性間の結婚式に出席しないと宣言したことについて
→「全米のゲイやレズビアンにとって、何ら問題にならないだろう」*リック・サントラム氏はティーパーティー寄り、つまりゴリゴリの保守派なので、同性婚には基本的に反対の立場を採ります。
9.白人コミュニティに生きる黒人家族を描いたドラマ「ブラキッシュ(Black-ish)」について
→「黒人であることで、長い間人気者になれるんだ。保存期間(人生をかけたシャレ)だってあるさ。」
8.オバマ米大統領の白髪問題について
→「あまりに老けてみえるから、ジョン・ベイナー米下院議長(共和党、オクラホマ州選出)はイスラエルのネタニヤフ首相を私の葬儀に招待し演説するよう頼んだらしい。」*オバマ米大統領の頭越しに米議会が1月、イラン核問題につきネタニヤフ首相に議会演説するよう要請していた事実をネタにしたものです。一時は、ネタニヤフ首相訪米時の首脳会談が危ぶまれました。
7.任期終了間近だというのにリラックスしている理由について
→「ジョー・バイデン米副大統領の肩もみは、魔法みたいなんだ。試してみるといいよ、え、あるの?」
カーター米国防長官の妻にスキンシップをとり過ぎた副大統領のネタを、逆手に取りました。
(出所:Daily News/Alex Wong/Getty Images)
6.バーニー・サンダース米上院議員(バーモント州、民主党寄りの独立派)の米大統領選出馬について
→「一部では、マリファナを吸う社会主義者をホワイトハウスに送り込みたいらしい。オバマに3期目を与えてもいいんじゃないか」
5.米大統領選に出馬したティーパーティー寄りのテッド・クルーズ米上院議員(共和党、テキサス州)について
→「ガリレオは地動説を説いた。テッド・クルーズ議員は、地球が自分の周りを回っていると信じている。」
4.ジョー・バイデン米副大統領との関係について
→「あまりに親密になってしまったせいか、インディアナ州の一部ではピザを提供してくれなくなった。」*インディアナ州では、信仰上の理由からゲイ/レズビアン間の結婚式向け注文を拒否するピザ屋が登場し話題になりました。
3.米大統領としての、自身のレガシーについて
→「つい先日、ミシェル・バックマン前米下院議員(共和党、ミネソタ州選出)は私の任期中に『最後の審判』を迎えると予想していた。そうなれば、伝説になるよね。リンカーン、ワシントンといった偉大な米大統領の任期中に、そんなことは起こらなかったんだから。」
2.米大統領として最後の1年半を迎えるにあたって
→「バケツ・リスト(bucket list、死ぬ前までにやっておきたい目標リスト)と韻を踏む言葉を知っている。移民改革への米大統領権限行使?Bucket!気候変動問題への新たな規制にも、Bucketだ!」*BucketのBをFに変えて発音すると・・・そうF%$k it(くそ食らえ)に聞こえますよね?同氏の任期終了前に、自身が推進する政策に反対した共和党および右派メディアをからかったものです。
1.米大統領候補、最右翼のヒラリー・クリントン前米国務長官について
→「私は一人の友を知っている——数週間前まで彼女はの年収は百万ドル単位だったけれど、今ではアイオワ州の軽トラックで爪に灯を灯すような生活を余儀なくされているよ」*ヒラリー氏は2014年6月、ABCで有名女性キャスターのダイアン・ソイヤー氏とのインタビューにて、ホワイトハウスを去った2000年当時、無一文に陥ったと吐露。約1ヵ月後に、発言を「後悔している」と発言し、世間を賑わせました。
——個人的には、「コッチ兄弟(複合企業コッチのオーナーで大富豪、共和党支持者として有名)がどの候補者を選ぶのかが楽しみで仕方ない——マルコ・ルビオ、ランド・ポール、テッド・クルーズ、ジェブ・ブッシュ、スコット・ウォーカー・・・誰が最後に赤い薔薇を受け取るんだろうね?」という明快なジョークに、笑わせてもらいました。映画”ザ・キャンペーン(The Campaign)”を彷彿とさせ、面白さも倍増です。オバマ米大統領の本心を伝える役で話題になったコメディアン、キーガン・マイケル・キーとの共演(カバー写真をご参照)も、ツボにはまりました。相方でオバマ米大統領を演じるジョーダン・ピールの言葉を、本音を読み取って通訳するコントは必笑ものですよ。
(カバー写真:Olivier Douliery-Pool/Getty Images)
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