Factory Orders Rise In March For First Time In 8 months.
米3月製造業受注は前月比2.1%増と、市場予想の2.0%増を小幅に上回った。前月の0.1%減(0.2%増から下方修正)を上回り、2014年7月以来の高水準。8ヵ月ぶりに増加に反転している。耐久財が4.4%増(米3月耐久財受注から上方修正)と押し上げており、非耐久財の0.3%減を相殺。耐久財受注で明らかになったように民間航空機が30.6%増と急増したためで、自動車も3.4%増と強い。防衛財も17.0%増と寄与。輸送機器を除く場合は±0%となり、前月の0.1%増から横ばいに転じた。
コア資本財(民間航空機を除く非防衛財)は0.1%増と、耐久財受注の0.5%減から上方修正。国内総生産(GDP)に反映されるコア資本財の出荷は0.4%減で、2月の0.2%増(0.1%増から上方修正)から減少に転じた。在庫は0.2%減で、過去4ヵ月間で3回目の減少となる。製造業が0.1%増にとどまり、非耐久財の0.6%減を打ち消すことはできなかった。
JPモルガンのダニエル・シルバー米エコノミストは、在庫が米1−3月期国内総生産(GDP)速報値より弱い数字だったため「米1−3月期GDP改定値の予想を0.3%増から0.2%増」へ修正した。もっとも、「4−6月期に在庫投資が拡大する可能性を点灯させるほか、製造業受注は耐久財受注より上方修正されており出荷が4月に増加へ転じる余地を残す」と評価。悪天候や西海岸の港湾労働者ストライキの一時的要因がはく落するなか、4−6月期に製造業活動が回復するとの考えをにじませた。
(カバー写真:Miranda Harple/WSJ)
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