Ticket Prices For Jeter’s Last Home Game Fly Out Of The Range.
ミスター・ヤンキースといっても過言ではない、デレク・ジーター選手が遂に引退を迎えます。
1995年のプロ・デビューから一貫してヤンキースに所属し、ファンからは「キャプテン」と呼ばれ愛されてきたスーパ—スター。ジーター選手の伝説を決定づけたのは、同時多発テロ事件という激震がニューヨークを襲った2001年のワールドシリーズ。第4戦の10回裏、時計の針が10月31日のハロウィーンから11月1日に振れたあの時、アリゾナ・ダイヤモンドバックス金炳賢投手の8球目を捉えたボールはライト側ポール脇をすり抜け見事な逆転ホームランとなり、ニューヨーカーに希望の灯を与えてくれたのです。あれから、ジーター選手はレジー・ジャクソン元選手の「ミスター・オクトーバー」の称号にちなみ「ミスター・ノベンバー」というニックネームを敬意をもって送られ、ヤンキースを5度の優勝へ導いてきました。
球界のトップスターであり続けたジーター選手とあって、地元ヤンキー・スタジアムで有終の美を飾る試合には多くのファンが詰めかけること必至でした。フタを開けてみると、25日の平均チケット価格は・・・デイリー・ニュースによると845ドル(9万1800円)!天気予報では雨だったにも関わらず外野の3階席ですら通常の10倍以上の300ドル台といいますから、ジーター選手の大人気っぷりがうかがえるというものです。幸い当日を迎え、ジーター選手の地元最終戦に配慮したかのように雨は午後にやみました。
人なつっこい笑顔で、男女問わずファンのハートをメロメロに。
(出所 : Reuters)
ヤンキースがシーズン最終戦を予定する対ボストン・レッドソックスでの観戦チケットも、高騰中。3試合を予定するなかで最初の2試合は平均160ドル、最後の第3戦目は倍の336ドルに及ぶのだとか。地元以外からも、愛されてきた証拠ですね。
デレク・ジーター選手は、トップ・アスリートとして成績以外でも見本を提示してくれていました。大きなケガもなく、薬物疑惑もなく、何より大金持ちでイケメンだったというのに女性スキャンダルが皆無だったことは賞賛に値します。スカーレット・ヨハンソンをはじめジェシカ・アルバ、ジョーダナ・ブリュースター、ミンカ・ケリーといった女優を中心にガールフレンドとこそ浮き名を流したとはいえ、それは致し方ないこと。チームメイトのアレックス・ロドリゲス選手のように、マドンナと不倫→子持ちで離婚→ケイト・ハドソンやキャメロン・ディアスなどブロンド女優と次々に恋仲→薬物規定違反でシーズン出場停止——と醜聞まみれにならず、夢を与え続けてくれた功績は大きい。
しかもジーター選手、11月に来日して東京都で開催される東日本大震災チャリティーに盟友、松井秀喜元選手と参加する予定なんですよね。男気に溢れる「キャプテン」、最後にどのような勇姿をみせてくれるのか楽しみです。
【追記】
ホーム最終戦、やっぱり魅せてくれましたね!リードされてから9回裏、5−5でジーター選手がサヨナラ安打で試合終了だなんて・・・神がかり過ぎです!こちらの動画を観ると、ドラマチック過ぎて身震いしてしまいます。やはり彼は、スーパースターの名にふさわしい。20年間、お疲れ様でした!
(カバー写真:Grantland)
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