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MBA住宅ローン申請件数指数、借換がけん引し3週ぶりに上昇

by • April 7, 2016 • Finance, Latest NewsComments Off3486

Refinance Demand Pushes Mortgage Applications Up 2.7%.

全米抵当貸付銀行協会(MBA)住宅ローン申請件数指数は、4月1日週に前週比2.7%上昇し460.5だった。4週ぶりに、上昇している。特に借換が6.8%上昇の1784.7と、7週ぶりに反発しヘッドラインに寄与。逆に新規は2.4%低下の228.6.と、前週から低下に転じた。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ示唆が年内4回から2回へ減少した後、セントルイス連銀のブラード総裁のタカ派寄り発言が飛び出す場面もみられたが、イエレンFRB議長のハト派寄りな講演で金利上昇に歯止めが掛かり借換えを押し上げたようだ。MBA住宅ローン申請件数指数の前年比(季節調整前)は3.4%上昇し、前週の1.7%から伸びを広げた。新規は10.6%の上昇(前週は21.0%上昇)と鈍化したが、借換が1.9%の低下(前週は11.2%の低下)と下げ幅を巻き戻した。

30年固定金利型の住宅ローン金利(平均)は3.86%と、前週の3.94%を下回った。1年前の水準に並んだ。15年固定金利型(平均)は前週の3.19%から3.10%へ低下。FHAのローン金利も3.76%と、前週の3.82%を下回った。

金利低下で、借換が上昇を演出。

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(作成:My Big Apple NY)

申請全体に占める借換の割合は54.5%と、前週の52.4%から上昇した。2009年6月以来の低水準となった2015年7月3日週の48.0%から切り返した水準を維持。ただし2013年5月以来の高水準となった2015年1月16日週の73.9%からは、大きく遠ざかったままだ。

――イエレンFRB議長の講演で早期利上げ観測を打消し、かつ米1-3月期国内総生産(GDP)予想で下方修正が相次いだ事情も重なり、ウォール街で風見鶏のニックネームを持つセントルイス連銀のブラード総裁が今度はタカ派色を薄めた点は興味深い。6日にブルームバーグとのインタビューで「予想外に成長が鈍化すれば、利上げ先送りを支持するだろう」と言及しています。3月FOMC議事録でも利上げに急いでいない姿勢がにじみ出ており、金利の低推移が続けば借換えの需要を刺激しそうです。

(カバー写真:Jules Antonio/Flickr)

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