LeBron James And Sean Combs Blast This Ad For Racism.
日本人は、空前の経済発展を遂げた過程で「エコノミック・アニマル」と批判されました。酷い蔑称では、「イエロー・モンキー」が思い出されます。
そんな過去を覚えている日本人なら、「ジャングルで一番クールなモンキー」と書かれたTシャツを子供に着用させることに抵抗を感じることでしょう。
NBAのスターであるレブロン・ジェームズ選手やヒップホップ界の重鎮のショーン・コムズ氏は、H&Mの英国版のオンライン・ストアで「ジャングルで一番クールなモンキー」の文字が踊るフード・パーカーを着たモデルを見て、激怒しました。
モデルが、黒人の男の子だったからです。
(出所:H&M via CNBC)
両者はそれぞれ、インスタグラムで抗議の意思をぶつけてきました。
(出所:Instagram via CNBC)
アメリカ人の2人がこの広告を発見するにあたり、英国を中心に欧州のネット民の間で猛烈な批判を浴びていたのでしょう。個人的には、当サイトで秘かに「日本人には理解しづらい米国炎上CMコーナー」として、ペプシやチリオーズを取り扱ってきましたが・・今回の広告は、何とも言えません。白人の子供モデルがフード・パーカーを着こなしていたなら、と考えなくもありませんけどね。
黒人と言えば、ゴールデン・グローブ賞で功労賞であるセシル・B・デミル賞を受賞したオプラ・ウィンフリーが頭に浮かんだ方も多いのではないでしょうか?女優としてではなく自身の名を冠したTV番組司会者としても有名なオプラは、女性が差別され、暴行され、そして無視された時代は終わった——Time Is Upと高らかに宣言した感動的なスピーチで全米を沸かせました。性的嫌がらせ問題#Metooキャンペーンに賛同し漆黒のドレスで装った女優達を中心に、スタンディング・オベーションの波が3回も押し寄せたといいます。
63歳のオプラ、このスピーチをきっかけに2020年の大統領選に民主党候補として出馬観測が浮上していますね。総資産はダイエット企業への出資や自身が経営するケーブルTV局OWN、不動産、そして女優としての出演料で稼ぎ、28億ドル(約3,000億円)と、トランプ米大統領の28.6億ドルに引けを取りません。しかも、2017年12月にはケーブルTV局OWNの株式を24.5%で共同出資したディスカバリーに7,000万ドルで売却したばかり。オプラは売却後もOWNの25.5%の株式を保有する大株主でありCEOとして続投していますが、仮に出馬となれば、まずはOWNのCEOを辞任することでしょう。
(カバー写真:Keith Allison/Flickr)
Comments
北朝鮮、金正恩のお気に入り仮想通貨とは? Next Post:
米12月小売売上高は予想以下も、ホリデー商戦を受けオンラインの好調ぶりは健在