ギリシャ暴動から3カ月、Vacayシーズンの今は

by • August 14, 2010 • NY TipsComments (0)934

ギリシャではソブリン問題が火を噴き緊縮財政案が通過した5月5日以降、暴動が激化しておりましたよね。ギリシャ国内のホテルではキャンセルが相次ぎ、フォーブス誌web版によると5日以降、わずか数週間の間に2万件のキャンセルが出たといいます。弊社のノンジャパニーズ軍団のアメリカ人隊長も、確か治安悪化を嫌気して、キャンセルしていたと話しておりました。

ホテル業協会は当時、声明にて「観光シーズン中に、新規受付が向こう数カ月の間凍結してしまうことが最大の懸念」と表明しておりましたっけ。ギリシャでは国内総生産(GDP)のうち観光が17%を占めるだけに、観光客の足が遠のければさらに経済および財政に打撃を与えそうだな、と思ったものです。

↓5月にはこんな映像が世界を駆け巡りましたよね~。

My Big Apple

しかし、足もとは予想外の事態となっておりました。

ある朝、出社して東京デスクと引き継ぎを行い、新聞を読んだりして仕事前の準備体操をした後、いつものように立ち上げたブルームバーグのチャット画面を通じて市場関係者の皆さまにご挨拶。すると、LDNのディーラーさんが久休暇明けに出社されていました。おひさしぶりと声を掛けさせていただいた後で、「Where did you go for vacay」と質問。彼の答えは「Greece」で、意外に感じたものです。

リッチな彼のことですから関係ないとは思いつつ、「Was it reasonable?」と聞いてみたところ、「Nope more expensive」ですって。シーズンど真ん中なだけに値上がりしたのかと思ったら、皮肉交じりに「It’s all thanks to tax」と教えてくれました。財政緊縮案を受けて、付加価値税(VAT)や消費税の引き上げが影響したのか、お高くついたもようです。

↓レシートを見て真っ青!なんてこともありえたりして。

My Big Apple

しかも「They will tax tourist, very silly and short sighted」とのこと。観光客からも、税金をむしり取ることを検討しているとか。大雑把にニュース検索したときはこれといった記事は見つかりませんでしたが、なりふり構わずの財政緊縮を迫られているのであれば、むべなるかな、と・・・。とはいえ、ギリシャは世界の観光地のトップ20に名を連ねる観光立国。やぶへびにならないことを祈ります。

個人的には、ギリシャは神話と神秘の国。ゼウスをはじめとするオリュンポスの神々が愛でたエーゲ海をぜひこの目で見たいとは思いますが、私にはまだまだ敷居が高そうです。ユーロドルも戻してきてますしね、トホホ・・・。

↓エーゲ海で神話に思いを馳せながら、クルージング・・・したい!!

My Big Apple

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