常識を一蹴?世界で最も働き者は、メキシコ人

by • April 14, 2011 • NY TipsComments (0)7130

メキシコ人と言えば、タコス、ブリトー、ソンブレロ、テキーラ、サルマ・ハエックなどなど・・・私を含め一般の方なら、こんなイメージでしょうか。基本的に陽気で悪く言えばのんびりなお国柄、といった印象ですよね。ステレオタイプとは恐ろしいもので、BBCが1月末に放送した番組で、こんな騒動が起こったことは、記憶に新しいです。

BBC自動車情報番組「トップギア」がメキシコ製スポーツカー「マストレッタMXT」を紹介したところ、出演者のリチャード・ハモンド氏の発言が波紋を呼び 、駐英メキシコ大使が公式謝罪を要求する事態を招いたんですな。なぜならハモンド氏、「なんでメキシコ車なんか欲しがるんだよ、車には国民性が現れるってのに」と辛口論評を展開。さらには「ノロくて、無能で、太り過ぎで、壁にもたれて真ん中に穴の開いた毛布(ポンチョ)をかぶって、サボテンでも眺めてるんだろ」なんて暴言を吐いてしまったんです。さらにメキシコ製スポーツカーの名称すら忘れたたようで、共演者のジェームス・メイ氏も、「トルティーヤって呼べばいいじゃん」なんてジョークで返したとか。

英語の方がピンとくるので、太字部分を書き換えると「lazy, feckless, flatulent and overweight」と、車にかけていたのが分かりますね。イギリスらしい辛口なウィットが売りなだけに、こんな表現になってしまったんですな。

↓リチャード(左)、小柄な身長、キャラ、そして名前のせいであだ名はハムスター。

My Big Apple

ところが。

経済協力開発機構(OECD)の調査 では、怒れるメキシコ人の気概を現して余りある調査結果が明らかとなりました。OECDに加盟する26ヵ国に中国、インド、南アフリカを足した29ヵ国のうち、賃金労働+無賃金労働(家事など)を含む労働時間が最も長い国民は、なんとメキシコ!!1日に10時間働いてるんですよ。最下位はベルギーで、7時間とOECD加盟国平均の8時間を1時間下回っておりました。調査対象は15歳から64歳までなので、家事労働などが加えられているんですよ。

低賃金という背景から引退するまでわずかな給与で働き詰め、という事情が浮き彫りとなった結果でしょう。反対にベルギー人は60歳の引退後は悠々自適に生活できるとあって対象が64歳までなら、必然的に1日の労働時間は短くなりますな。

家事労働などを含む非賃金労働での1位もメキシコで、3時間に及びます。最下位の韓国で、1時間19分でした。

↓ポンチョはありませんが、こんなイメージと侮るなかれ。

My Big Apple

賃金労働ではご想像通り、日本がナンバーワンに取って代わります。1日平均6時間ですって。15歳から64歳が対象と高水準にある高校・大学進学率であることを踏まえると、コアの社会人がいかに勤労にいそしんでいるかがうかがえますね。2位は韓国、3位にメキシコが食い込んでおりました。反対に最下位はデンマークで、わずか4時間!うらやましぃ・・・。

個人的には、納得の結果ですね。私はメキシコを訪れたことはありませんが、ニューヨークで働くメキシカンを中心とした働きっぷりには、感心させられますもの。ブランチに出掛けたお気に入りのレストラン、夜にテーブルにつくと同じ人がお皿を片付けてくるなんて、ザラですもん。メキシコ系やペルー系の女性も実にテキパキとして、お宅にお邪魔しても家はとってもキレイ。ご飯は大抵、自らの手作りです。なぜかメキシカンやラテン系は、その温和でのんびりとしたキャラクターのせいか、仕事嫌いにみえますが、なかなかどうして働き蜂。アメリカでも、移民流入を背景に彼らが台頭してくるはずですよ。

↓メキシコの花、サルマ・ハエックの美。ラテン万歳!!

My Big Apple

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