まだまだ続く「W街を占拠せよ!」、オークランドではスーパーヒーロー見参?

by • November 9, 2011 • NY TipsComments (0)1215

まだやってます、「Occupy Wall Street(W街を占拠せよ!)」。幸いガイ・フォークスの日である11月5日、NYで惨事が発生するにはいたりませんでしたが・・・カリフォルニア州版の格差撲滅運動である「オークランドを占拠せよ!」では、逮捕者続出、挙句の果てには流血事件が発生してたんですよ。

とはいっても、「現実世界のスーパーヒーロー 」と銘打って、デモに参加する方々がいらっしゃたり・・・基本的には、やっぱり目的意識と崇高なる目標が掲げられている、とも思いにくい・・。

↓ふざけているのか、オタクなだけなのか・・・オークランドのデモ参加者はある意味「Super 」ですな・・。

My Big Apple

一方でアーティストの皆様は、反政府の運動という色合いもあってか、引き続き支援してますね。NYの「W街を選挙せよ!」の舞台であるズコッティ・パークには、これまで社会派ラッパーのタリブ・クワリをはじめ、反体制ロックバンドRage Against Machineのギタリストのトム・モレロや同じくギタリストのジェフ・マグナムが支持を表明するパフォーマンスを行ってきました。本日8日には、デビッド・クロスビーとグラハム・ナッシュ という、1960年代に大活躍した元祖フォークロック御大が登場。盛り上がってますね~。NY市から電源装置を外され、寒空の下でこごえるデモ隊には、あたたか~いおもてなしです。

名高いアーティストの支持を背に、ズコッティ・パークを陣取る彼ら。しかし占拠され続けるズコッティ・パークが、実は民間の公園であって、NY市所有ではなかったんですね~。実は多国籍不動産開発大手ブルックフィールドが保有してるんですよ。1968年にUSスティールが創設しリバティ・プラザ・パークという名称で親しまれていたんですが、同時多発テロ事件で被害に遭ってしまいました。2006年に改築され、今の持ち主ブルックフィールドに所有権が渡り、同社で当時会長だったジョン・ズコッティの名前にちなんで改名されたんです。CNBCに出演していた、エクィティ・グループ・インベストメンツのサム・ゼール氏が、お話して初めて知りました。

↓電源を撤去されても、テントを貼って共闘体制を張るデモ参加者の皆様。

My Big Apple

「W街を占拠せよ!」のおかげで、バリケードで覆いつくされてしまったロウアーマンハッタン。私がNY連銀訪問のため向かった10月末も、数々のバリケードが通行人の流れをこう着させ、面倒なこと限りなしでしたよ・・・。しかも、デモ参加者の暴動を警戒しているのか、ウォールストリートのシンボルまで、こんなことになってたんです!!

↓マーケットのシンボル、ブルがバリケードで四方を固められ・・・かわいそう。

My Big Apple

11月に入ってから、ニューヨーク証券取引所の周辺に押し合いへし合いしていたバリケードは撤去されたんですが・・。デモに賛同したアーティストがやって来ることもあり、ウォールストリートの混乱はまだ続きそうです。さすがに冬が本格化すれば、終わりが近づくことと思いますけど・・希望的観測かしら。

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