Occupy Wall Street、名前とは裏腹に国民の心はつかめず

by • November 21, 2011 • NY TipsComments (0)307

「Occupy Wall Street(以下OWS、W街を占拠せよ!)」のOccupyといえば、場所を占拠するという意味のほかに、人の心を占める、という文章にも使われます。ところが、ワシントン・ポスト紙がPublic Religion Research InstituteとReligion News Serviceの共同調査を紹介したところ、言葉の意味とは裏腹に、こんな結果が出てきました。
左派のティーパーティーとの声も高いOWS、そして草の根保守派運動ティーパーティーが、アメリカの価値を代弁しているとの回答は3分の1以下にとどまっていたのです。
むしろ。
どちらの主張もアメリカの価値を代弁していないとの声が過半数を超えてるんです。OWSに対しては56%、ティーパーティーに対しては57%が、共鳴していないとの回答が出てきました。実に5人に1人のアメリカ人が、逆にアメリカにネガティブ・インパクトを与えると回答していたんです。
↓大衆紙ニューヨーク・ポスト紙もご覧のカバーでニューヨーカーの気持ちを表してます。

My Big Apple

と、ここまでは基本的にWP紙の報道を訳してきましたが。個人的に言わせていただくと、低い・・・。何が低いかというと、こんな右派と左派の局地と言える運動に対し、NOの声を上げるアメリカ人の声が、たった5人に1人しか得られなかったのかと思って、ちょっとビックリしたんです。だってティーパーティーの言い分は税金の浪費を糾弾するなかで、転じて自分達の生活を脅かす移民にもNO。で、左派のOWSは強欲に制裁を、と言いながら何をしてほしいのか明確ではない。お金持ちからは、「要は富の分配と言いながら、お金が欲しいんでしょ」と鼻白むこと甚だしく。
一方で、こんな面白い動きもあったんですね。
何かといいますと、OWSから派生した「Occupy Memphis」と題する南部での格差撲滅運動と、ティーパーティーが一同に会したんですよ。最終的には、お互いが米議会への不満で一致したということらしいんですが・・・。この2つが一体化しちゃったらと思うと、悪寒が走りますね。
一方で、アメリカが抱える新たな問題を浮かび上がらせています。双方の参加者の多くが、40代の白人が主流なんですよ。既得権益の方々たちが反対の思想を持ちながらも、互いに同じ方向で不満をぶちまけているのは、興味深い。ちょうど住宅ローン支払い義務を負うド真ん中であり、失業なんて考えたくない時期で、かつ老後という将来を考える頃ですから・・・。そんなことを考えながら、アフリカ系アメリカ人の男性から、こんな意見を聞いたことも思い出してしまいます。
「There is no Black and White now・・・Just Green. Finally White folks find out the ultimate truth.」。
(黒も白もないんだよな、あるのは金(=Green、アメリカ紙幣の色が緑なんで)なんだよ。そんな当たり前のことを、やっと白人も分かったんだな)
そういや、ティーパーティーだけでなく、OWSも白人の方々多いんですよね。
↓ご覧のとおり、白人ばかり。黒人やヒスパニックなど、格差運動に参加してよいはずの顔は少ない。

My Big Apple

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