Some Chinese Did Protest Anti-Japan Movement.
(カテゴリーは「ニュース」ですが・・・個人的な気持ちを以下、つづっております。)
中国の反日デモの報道、ニューヨークから固唾を呑んで見守っています。
私が生まれ育った神戸には、中華同文という中国人向けの学校があります。親友の旦那様で在日中国人3世の方も、そこで学びました。2年前には彼から、「最近はカナディアンとかマリストとかのインターナショナル・スクールより、中国語を勉強しようと日本人の生徒さんが多く入学するようになったんやで」なんていう話を聞いていて、日本と中国が近くなった気がしてたんですよ。しかし一連の反日デモで、青島にあるトヨタやホンダの工場が破壊されるなどというニュースを聞いたり、ネットのニュースで「日本人狩り」なんていうセンセーショナルなヘッドラインを見て、胸が痛みます。
中華同文とは、住吉中学生だった私もソフトトボールで対戦したような・・・。
ニューヨークでは、こんな話をうかがいました。最近ま大学生だった女性いわく、「前に鞄からおむすびを落っことしたら中国系の学生から『あ、それはもしや世界第2次大戦時の非常食では・・今でも食べてるの』だなんて指摘され、反中主義者との疑われて困ったんです」。海を越えたアメリカでも、こんな出来事があったのかと、耳を疑ったものです。
暗いニュースが出回るなか、日本でお世話になった元株式投資部長の方からフェイスブックを通じてこんな明るい投稿を目にしました。ウルフルズのギター兼リーダー、ウルフル・ケイスケさんが更新していたこんな文章をシェアされていたんです。以下は抜粋。
「昨日からNewsやTwitter見るたびに気が重かったんだが、今日Weiboをみてみたら、中国の著名ロックミュージシャンや広州の中国人音楽仲間は次々にデモ反対を表明してて、鳥肌がたった。自分もまだまだここでやっていける元気が出てきた。
反日デモ隊が集まった花園酒店に、しばらくして『理性愛国、反対暴力』というプラカードを持った学生が集まった。彼らはデモの終息後、花園酒店の周りのゴミを拾い集めた。『中国の将来にも希望はある』このTweetをWeiboにあげた中国人のコメント」。
以下はウルフル・ケイスケさんが投稿したWeibo経由の写真。
日本と中国が対立して、いいことなんてひとつもありません。この問題を1日で解決できる特効薬なんてないんでしょうが、NYからはせめて日本人としてできることを見極め、行動に移していこうという気持ちです。
ちなみに私が見聞きした状況をみると、チャイナタウンで日本人が襲われたなんてことはないようです。私の周囲の韓国系、中国系アメリカ人はそろいもそろって日本食大好き、日本のガジェット大好き、日本のファッション大好き、私にも尖閣の「せ」、竹島の「た」の字も出してきません。それどころこかWBCやオリンピックなど、因縁の対決で有名な日韓戦など、スポーツの話もネタにしてきませんよ。底流には、オランダ外交官の方がおっしゃっていた「政治、宗教、スポーツの話を持ち込まない」という紳士・淑女協定があるような気がいたします。アメリカという人種の坩堝の国で生活するなかで、誰から教わったわけでもなく彼らが身を持って得た知恵なのでしょう。
為替ストラテジストの方から、こんな言葉を教わりました。全面的に同意です。
「外国を知らぬ若者の知恵は、いつも狭い」-ウィリアム・シェイクスピア(劇作家)
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