iPhone 5 Sold 5 Millions, But The Result Was Not So Sweet..
いよいよ、審判の日を迎えました。
って大げさですね・・。アップルが24日に発表したiPhone 5販売開始後、初めての週末の売上台数のことです。CNBCのへッドラインに躍った文字は、「5 millions」。500万台を突破し、2011年10月に発売した「4S」の400万台を超え歴代の記録を塗り替えました。
アップル5thアベニュー店の前には、8日前から陣取った第1号を先頭に行列ができ、5thアベニューからマディソン・アベニューまで長く続いただけでな く58丁目から59丁目へ伸びていました。グランド・セントラルでも、想定で7ブロックほどの行列が出来上がっていたかと存じます。
5thアベニューのアップル店には迷える子羊のような、こんな方も並んでいました。
しか し、グランド・セントラルの行列で見つけた大学教授の友人は、「発売2時間半前に行列に加わったらすぐに購入できたし、むしろ並ばなくてよかったかもしれない」なんて感想を洩らしたんですよね。iPhone 5の過熱報道も、期待値を大きく膨らませた片棒を担いでいたのかも。
アップルの売上3分の2を誇るiPhone 5の最新機種だっただけに、アナリストの期待値も高かった。
ブルームバーグによると、
パイパー・ジャフレイの予想は1000万台、ISIグループの予想は600-800万台。販売台数が500万台で過去最高とはいえ、予想以下に終わってしまったというわけです。
発売当初の熱狂とは裏腹に、手放しで喜べる結果ではなく。アナリスト予想の壁は高かった。
ニュースを受け、アップルは下落。NY時間14時45分までの段階で一時は2.5%安の683.00ドルをつけました。反対にアンドロイド率いるグーグルは大幅高でしたね。奇しくもアップルと同率の2%高を遂げて一時748.90ドルと上場以来の最高値を更新。明暗を分けるかたちとなりました。
個人的に、ITオタクの間で大不評を買っているひとつのiOS6地図機能は、やっぱりダメでしたね。iOS6にアップグレードした家人のiPhone 4を頼りにレストラン「Ms Lily’s」へ行こうとしたら、正反対の方向を示されちゃいました。私のiPhone 4Sにグーグル地図機能を残しおいて、正解でしたよ。
アップルの下落については、台湾の精密機器メーカー、鴻海精密工業傘下の富士康科技集団(フォックスコン・テクロノジー・グループ)で発生した問題も意識されました。
たとえば英語でグーグル先生に検索をかけると、
検索2番目に、「Riot=暴動」という文字が出てくるんです。24日未明に発生した事件で40人が負傷、2000人が関与し警察官5000人が出動を余儀なくされただけに、ググると「Riot」という文字が上位に食い込んでしまったというわけです。ちなみに英字版オンラインの報道では、フォーブス誌、ニューヨーク・タイムズ紙が事件につき「Riot=暴動」、反対にワシントン・ポスト紙やBBCなどが「Brawl=騒乱」と表記していました。ワシントン・ポスト紙は20日、東京発のチコ・ハーラン記者の署名で週末のアジア・太平洋関連ページにて「中国の台頭で、日本は右傾化(With China’s rise, Japan shifts to the right)」という記事を掲載していたことが記憶に新しい。
中国は山東省・太原工場はアップルの新型スマートフォン「iPhone 5」の部品製造と組立も行っており、生産・出荷に影響が及ぶリスクが指摘されておりますから、アップルには痛手となったもようです。
もうひとつ。余談ですがアップルだけではなく、他ならぬ中国にとっても無視できないニュースだったかもしれません。ニューヨークでは24日から国連総会が開催されます。よく知ってる方にはフォックスコンの従業員問題は「恒例」とはいえ、新聞を手にする各国首脳の脳裏にこのニュースが刻まれるのは、決してプラスとはいえないでしょう。
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