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オバマが戦略石油備蓄の放出を決定、FEMAはガソリンも買取

by • November 3, 2012 • Latest News, NY TipsComments (0)921

US Releases Heating Oil and Diesel Reserve, FEMA To Buy Gas.

オバマ米大統領は2日、戦略石油備蓄(SPR)から暖房油とディーゼル油の放出を決定いたしました。暖房油のリリースは、2000年以来で初めてだそうです。確かに気温はハリケーン「サンディ」上陸前の摂氏15度付近から、足元では最低気温が5度近くまで急低下していました。

それだけが理由ではありません。「サンディ」の後遺症にあえぐ米北東部に降雪と強風をもたらす嵐が直撃するリスクが浮上しているでんですよ!早ければ米大統領選の当日に襲来する恐れもあり、オバマ政権は迅速な対応を迫られたといえます。

「サンディ」明けに冬の嵐ですか、勘弁して下さい・・。

ディーゼル油は、米エネルギー省から米軍を通じ復興活動にいそしむ各部隊、緊急時に対応する消防隊、被災者を守る救急車両、その他の公共施設などへ供給されるといいます。

では民間はどうなるの?

民間にとってディーゼル油は食料、飲料水、倒壊した住宅向けの建築材、そしてガソリンを運搬するトラックの燃料ですから、流通網の潤滑油としてぜひとも欲しいところ。また企業のデータセンターがひしめくロウアー・マンハッタンやニュージャージー州で洪水被害が発生したため、バックアップ用の発電装置を稼動させるディーゼル油が必要とされています。ちなみにブルームバーグをはじめハフィントン・ポスト、デイリー・コスなどのあらゆる情報ベンダー、さらには国連などもデータセンターを多大な被害をこうむったエリアに設置しておりました。

ガソリン自体も、大きな問題となっています。

車社会アメリカを体現するNJ州民は、ガソリンをもとめ各地で長い列を作っています。2時間待ちは当たり前という話も聞きました。NY市内でもパニックは浸透中。マンハッタンはもちろんブルックリン、クィーンズでもガソリン供給懸念が渦を巻きニューヨーカーの一部はガソリン・スタンドへ殺到!タクシーも営業事情をにらみ、我が家周辺では乗車拒否すら始まってます。

ガソリンを求め、長い長~い列に連なり車中でじっと待つしかできない。

 

こうした民間需要に対応するため、オバマ米大統領はガソリン1200万ガロンまで、ディーゼル油1000万ガロンまでの購入を米連邦緊急事態管理庁(FEMA)に命じました。もちろん、「サンディ」の爪あとが生々しく残る地域を支援するためです。

SPRの放出やFEMAによる燃料買取だけでなく、ロイターによると米政府は燃料を積んだ外国籍タンカーの国内航行規制を緩和すると発表。NY州のクォモ知事は、外国籍船舶への課税や登録手続きなども一時的に免除する方針も打ち出しています。やらねばならない課題を着実にこなしているというわけです。ただし原油トレーダーが「ガソリン・マシン」と呼んで親しむフィリップスの精製所は、NJ州沿岸部に建つだけに洪水被害で数週間は閉鎖を余儀なくされています。復興への道のりは、長く険しいとしか言えません。

 

余談ですが。

スーパーストーム「サンディ」で被災したニューヨーク市とニュージャージー州。「サンディ」が接近する段階から、メディアではブルームバーグ市長とNJ州のクリスティ知事(共和党)の顔をみない日はありませんでした。

ブルームバーグ市長は「サンディ」に対応するため、2011年に続き別の才能を披露してくれました。それは、スペイン語。通常は英語でのみ記者会見に臨んできた市長が、スペイン語で市民に語りかけたんです。

日に日に存在感を増すヒスパニック系のため、ブルームバーグ市長は2011年に69歳の手習い。

一部では、市長の英語アクセントの強いスペイン語を嘲笑しておりました。例えば、思いっきり英語とスペイン語をごちゃ混ぜにして「No evacuations ahora」とか(苦笑)。2011年にNYを襲ったハリケーン「アイリーン」でスペイン語での発表を開始したブルームバーグ市長をもじり、ツィッターで立ち上がった「ElBloombito」が再び脚光を浴びたほどです。一方でヒスパニック系 の反応はというと・・・喝采ムード☆知り合いいわく「アメリカ人が指摘するほどひどいもんじゃないよ、むしろ上出来」なんてコメントが聞かれてました。何より、挑戦する姿勢を評価したい。

記者会見では表現豊かに手話をこなす女性にも、注目が集まりました。

 

米大統領選を直前に控え、「サンディ」上陸で有権者を驚かせたのがNJ州のクリスティ知事。10月31日にNJ州を訪れたオバマ米大統領に同伴し、被災者を見舞ったんです。目からウロコなのは、支援ツアーではありません。一連の発言です。

「オバマ米大統領は全面的に支援しており、大いなる称賛に値する。米大統領は私にホワイトハウスの電話番号を与えてくれ、必要ならいつでも電話をかけるようにと心から確約してくれたんだ。(The president has been all over this and he deserves great credit. He gave me his number at the White House, told me to call him if I needed anything. And he absolutely means it)」

ロムニー共和党候補がNJ州を慰問すれば同行するかとの質問には、こんな歯がゆい返答がかえってきました。

「ロムニー共和党候補が来訪するかなんて分からないし、心配も関心もしていない。私にはNJ州でやるべき仕事があり、それは米大統領に関与する政治ごとよりもずっと大きいし、私は気にもしていない。私には停電に見舞われた240万人の住民がいるんだ・・・仮にあなた方が米大統領選の政治を意識していると思うのなら、あなた方は私を知らないということになる(I have no idea, nor am I the least bit concerned or interested. I’ve got a job to do here in New Jersey that’s much bigger than presidential politics, and I could care less. I’ve got 2.4 million people out of power…If you think right now I give a damn about presidential politics, then you don’t know me.)」

こうした発言を受け、「クリスティー、オバマ、支持表明(christie obama endorsement)」のキーワード、グーグル検索で1日時点で5070万件もヒットしていました。

男同士の愛=Bromanceが芽生えた?だなんて口さがない人もいますが・・。

NJ州のクリスティ知事は今年の共和党大統領候補として有力視されていただけに、2016年の米大統領選出馬を踏まえオバマ米大統領に勝利してほしいのだろうという認識が広がっています。どういう理由であれ、現職大統領にネガティブに作用することはなさそうです。

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