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オバマ再選で憤懣やるかたなしの共和党支持者、その怒りに迫る

by • November 8, 2012 • Latest NewsComments (0)666

4 More Years.. Here’s What Republican Voters Said.

オバマ再選が決定して、ニューヨークが沸き立ったのは言うまでもありません。

230 5thのバーでは、カクテルもそっちのけでビッグスクリーンに映るCNNを眺めたニューヨーカー。

再選決定後、数多くのオバマ支持者が集まったタイムズ・スクエアでは歓喜がほとばしる!

午後11時半頃と、オバマ再選が決定した時間は日にちが変わる前でしたから、翌日の各紙はオバマ一色!選挙当日にロムニー候補への投票を呼びかけたNYポスト紙をはじめ、デイリー・ニュース、USAトゥデーが向こう4年の歴史を飾る「顔」を用意しました。

USAトゥデーの星条旗模様がナイス。ロゴを変えただけあってのオサレ感です。

NYポスト紙は、「オバマの歴史的勝利」というタグをつけて強調しておりますよね?「歴史的」というところがポイントです。なぜかといいますと、NYポスト紙が本来据えるはずだったカバーに打ってつけだったから。気になる幻のカバーはと言いますと・・・。

これです!カエサルにたとえたカバーを用意。

一見何の変哲もない一面に見えますが・・・ご存知のようにカエサルは元老院制から帝政へと体制を移行させる過程で暗殺されましたよね。背景にある「歴史」を踏まえると不謹慎極まりないというわけで、さすがに上層部も一面の変更を決断したと推察します。

地元紙とはいえ保守的な論調がウリのNYポスト紙、オーナーは保守系フォックス・ニュースとともにメディア王ルパート・マードック氏率いるニューズコープでございます。同紙、ここまで強烈な皮肉を思いつくほどオバマ再選に怒り心頭だったのでしょうか。

実際、共和党支持者の憤怒はとどまるところを知りません。

2011年に共和党の大統領候補に立候補する色気をちらつかせた不動産王ドナルド・トランプ氏はツィッターで

「our nation is a once great nation divided〔かつて偉大だった我らが国家は分裂した〕」
「the world is laughing at us(世界中が我々を嘲笑している)」

とツィートして、話題を呼びました。一部は削除されているようです。

私の知り合いであるフォックス・ニュースの関係者も、フェイスブックでリンカーンの言葉を引用。

「America will never be destroyed from the outside. If we falter and lose our freedoms, it will be because we destroyed ourselves.” -Abraham Lincoln(アメリカは外国に破壊されたりしない。仮に我々の行き詰まり自由を失うのであれば、それは我々の手でぶち壊したからだ--エイブラハム・リンカーン)」

香港に住むアメリカ人企業家は、息子が債務の重荷を背負う未来に悲嘆にくれました。

「My son just walked in the room as I am in tears watching the idiocracy(idiot+democracyの彼なりの造語) come to life and simply handed me some flowers while saying “flowers daddy, flowers.” I guess even he knows he will have to pay for my retirement and protect what is left of the US when he gets older.(愚かな民主主義を目の当たりにして涙にくれたとき、息子がちょうど部屋に入ってきて、『パパ、お花だよ』とだけ言って差し出したんだ。きっと息子は成人した暁に僕らの年金を支払う義務を背負いつつ、アメリカに残る大事なものを守らなければいけないと理解しているんだろう)」

トランプのツィート以外、憤怒やるかたない気持ちをやっとのことで押さえている臨場感が行間から伝わってきます。オバマ米大統領が午後11時半頃にオハイオの大票田を押さえ再選を確定した後、1時間以上経ってもロムニー候補が敗北宣言を始めたなかったのも、フロリダ州の行方が判明していなかったからではなく、オバマ再選阻止で一枚岩を築いた保守派に顔向けできなかったからかもしれません。

ロムニー陣営、8日の朝方になぜかウェブサイトにスタッフが間違えて幻の勝利宣言を掲載。

ソーシャルネットワークであからさまに怒声を上げる方もおりました。共和党支持者のロック歌手テッド・ナジェント氏は、ツィートでそのものズバリ、オバマ支持者を「Pimp (ヒモ)、Whores(娼婦)」とぶちまけたんです。黒人の蔑称を意味する言葉を使い、人種問題を持ち出してるわけですね。ただし、人種問題については米上院議員であるリンゼイ・グラハム氏の口からも、8月の段階でこぼれていました。明白に、「We’re not generating enough angry white guys to stay in business for the long term(我々は長きにわたって選挙で優位を取れるような怒れる白人男性を生み出していない)」と言い切っていたんですよね。

そうはいっても、ロムニー候補はスウィング・ステートのうちノースカロライナしか確保できませんでした。オハイオ、 ヴァージニア、ミシガン、アイオワ、ウィスコンシン、ネバダ、コロラド、ニューハンプシャーを明け渡しましたことになります。では勝負の命運を分けたオハイオには、非白人が多かったのでしょうか?いえいえ、オハイオの人口に占める白人の割合は83.6%。全米の78.1%を大幅に上回っているんです。黒人票についてはいわずもがなとして、ヒスパニック層での支持率が今回わずか27%だったことが勝負を分けたとは考えられません。(オバマ米大統領は今回71%、前回68%でした)。人種や階級を超えたアメリカ人の意思が反映されたと言えるのではないでしょうか。2008年に「We Can Change」を合言葉に米大統領に上り詰めたケニヤ人の父を持つオバマは、アメリカに確実に変化の波をもたらしているようです。

南北戦争時代の州別体制マップと2012年の米大統領選結果、今でも共通項は多いながら変化を迎える日も遠くない?

日本から来た労働者である私にはオバマ米大統領が勝利演説の締めくくりが、まさにアメリカ国民が選んだ未来を象徴しているように映ります。

「政治動向が示すように国は分断していないからこそ、皆さんとともに未来をつかみ取ることができると信じている。我々は評論家が信じるほど、斜に構えてはいない。我々は個人レベルの野心の総和よりずっと偉大であり、赤や青の集合体以上なんだ。そう、我々はみな永遠にアメリカのもとに団結し続ける。(I believe we can seize this future together because we are not as divided as our politics suggests.  We’re not as cynical as the pundits believe.  We are greater than the sum of our individual ambitions, and we remain more than a collection of red states and blue states.  We are and forever will be the United States of America.」

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