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ベテランズ・デー、5thアベニューのパレードは未来のアメリカの反映

by • November 12, 2012 • Out & AboutComments (0)3158

Remember The Day, And Look Toward The Future.

ベテランズ・デーを迎えた11日、5thアベニューでは盛大なパレードが開催されました。はい、翌12日に米債市場は祝日で休場ながら米株市場はオープンで決済のみ行われない日ですね。この日は5thアベニューを完全閉鎖し、午後の昼下がりまでほぼ全面的に遮断させるのですよ。それだけ、ベテランズ・デーが重きを成している証明といえるでしょう。

シティバンクの支店も、ご覧のようにベテランズ・デーを祝います。

実は私のサイトに、「ベテランズ・デーとは何か」という検索でたどりついた方々が多数いらっしゃいます。ウィキによると、「復員軍人の日(Veterans Day)はアメリカ合衆国の祝日で、復員軍人を称えるためのものである。退役軍人の日、ベテランズ・デーとも呼ばれる。11月11日で、他の国々では休戦記念日またはリメンバランス・デーとして、同じ日が祝いの日となっている」。1918年11月11日、午前11時に第1次世界大戦でドイツが休戦に正式調印した、休戦記念日ですね。アメリカのほかたとえばイギリスやカナダだと、この日は「リメンバランス・デー=休戦記念日」として祝われ、第1次世界大戦で命を落とした兵士をしのぶ日としてカーネーションを胸に刺す人々を見かける時期でもあります。

日米で大人気のキャサリン妃も、このカーネーションを胸に掲げてました。

私と家人がこの日たまたま通りがかった5thアベニューはパレードの終焉を迎えていたためか、沿道で星条旗を振る人はまばら。とはいえ、私達の前を胸を張って行進する軍人達の姿は通りがかった人々のスマートフォンを取り出させるほど威厳に満ちたものでした。

「Don’t ask, don’t tell=(聞かざる、言わざる)」撤廃で、彼らのマーチも熱を帯びてます!

 

彼らの誇らしげな行進と同じく、私の胸に迫ったのは、この顔ぶれです。

若い彼らの面々をみて、不思議に思った方々。はい、彼らは高校生なんです。ニューヨーク市内に軍人養成学校(※追記:公立学校などに予備役将校訓練課程、R.O.T.Cを導入しています)があるなんて、と不思議に思う方がいらっしゃるかもしれません。実はニューヨーク市ブルックリン、アメリカ独立戦争時代に初代大統領となるジョージ・ワシントンが当時の本国だった英国軍を迎え撃った場所でもあります。今でも「Fort Greene=グリーン要塞」という名前が地名として残存するように、歴史の名残を伝えているんですよね。建国の流れを引き継ぎ、ブルックリンをはじめNYは今でも軍関連の施設を擁しているのですよ。

私の心を捉えたのは、彼らの年齢ではありません。ご覧下さい、上記の写真は最前列を撮影したものですが、見事に白人が見受けられません。ほぼアジア系あるいはヒスパニック系なんです。軍隊を支える屋台骨が、白人層や黒人層という固定概念を完全に覆す民族構成に変化しているのが、一目瞭然です。口を真一文字に引き締めて闊歩する彼らを見て、私の胸も何だか熱くなりました。アメリカという国に根を下ろす意味を、もう一度かみ締めながら。未来の米兵士の面々をみると、最高司令官である米大統領の存在がどうあるべきかを、深く考えざるを得ません。

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