America May Not Be That Divided If You Look Into The Map.
日本では、16日に解散・総選挙ですか。余りに突然でベテランズデーの3連休のくつろぎが覚めやらぬ為替市場は円安へ傾きましたねぇ。CNBCに出演した中国系アメリカ人の為替ストラテジストは円安ムードをあおるように、日本国内政治への不透明感と景気鈍化を受けて日銀が追加緩和を余儀なくされるだけでなく、自民党の安倍新総裁が提唱するインフレ目標「3%」導入を迫られると予想。私が東京にいる頃に大変お世話になった為替ストラテジストも、アメリカの「財政の崖」、ギリシャへの追加融資をめぐる協議などが問題視され円安一辺倒も想定しづらいと指摘しながら、「82円前後と目している中期的なドル高円安の流れに復帰し
日本の解散政局、もちろん注目してますが・・。
オバマ再選で「分離」を目指す保守派アメリカ人動向の続報です。
大企業の社長さんから米大統領選の半年前にあたる春頃、ランチの席でこんな話を聞いたんですよね。
「白人には黒人に対し、奴隷制の歴史から贖罪への意識が強い。だからこそオバマ政権の誕生を認めたが、2期は認めないだろう」
テキサス州をはじめ合衆国からの「分離」を目指す嘆願運動の広がりをみると、実に的を得たコメントだったなぁと思い返しているところです。14日時点では、「分離」の嘆願書を提出した州は全米50州に及びましたし。
ツィッターやフェイスブックでも怒りの丈をぶつけたコメントが続々と更新されてるんですよね。残念なことに感情に任せ侮蔑・差別発言の羅列が連なります。一番多い言葉は「N—-」。いわゆるNワード。黒人種を表すネグロイドから派生した最悪の蔑称です。アメリカではどれだけ問題視されているかというと、オバマ米大統領の再選について「Another 4 years of this (N word) … Maybe he will get assassinated this term」と訳す気すら起こらない暴言を吐いた22歳のアイスクリーム・チェーン店勤務の女性が、解雇されたほどです。
Nワードを使っただけでなく、暗殺を望むなんて言語道断ですよ。彼女はこのコメントのおかげでシークレット・サービスやFBIから捜査されたんですって。あまりの騒動にアイスクリーム・チェーンも、元従業員だった女性のコメントと会社の方針は全く関係がないと声明を発表していました。
オバマ再選後、Nワードを筆頭にした差別コメントは後を断ちません。こちらをご覧下さい。
差別用語を乱用したツィートの発信地図です。南東部に集中していることが分かりますね。
2012年大統領選の結果をみると、ツィートの多い州との合致が確認できます。
2012年の大統領選結果マップをみると、ロムニー候補を選出した州がいかに多かったかも、目に付いたでしょう。とはいえ、ロムニー候補が勝利した州、例えば中西部の一角は差別ツィートが頻発してるとはいえません。なぜ比例関係がないのでしょうか?
答えは、この地図が握っています。
米大統領選挙マップは州ごとの地図で色分けされるので赤が目立ちますが、カウンティごとに微に入り細に入り分析すると赤と青が混ざった紫、青みが強くなるんです。必ずしも真っ赤に塗り固められた州が共和党寄りではなく、移民の増加や景気鈍化で中流層が雇用面でもろに影響をかぶった事情もあって、リベラル寄りへシフトしている実態が浮かび上がってきます。
その証拠に、合衆国からの「分離」を嘆願する人々だけでなく、ホワイトハウスの嘆願サイト「We The People」には
「Encourage American Secessionists to LEAVE and form their OWN country, apart from the UNITED STATE」
分離主義者が売ったケンカを買うかのように、アメリカ合衆国から出て行きたいなら出て行けと言わんばかりの請願が登場しています。テキサス州でもリベラルな都市として知られるオースティンも、「Peacefully grant the city of Austin Texas to withdraw from the state of Texas & remain part of the United States.」との嘆願を出し、テキサス州から脱退してアメリカ合衆国への残留を望む意志をみせました。
保守派層の抵抗はこれからも続くでしょう。同じように、アメリカ合衆国への愛国心を忘れない人々も、確かに存在します。
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