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キスの効能、なぜ口と口を合わせるの?

by • March 24, 2013 • GossipComments (0)22381

Why Do People Kiss To Show Their Affection?

近所に新しく出来たアイリッシュ・パブ兼タパス・バー「オープンドア(Opendoor)」で食事を楽しんでおりますと、バーカウンターで70代手前と思しき黒人男性が一緒にいた同じ年格好の白人女性の頬を愛おしそうに挟んで、唇を合わせていました。男性は壊れ物を扱うかのごとく、それはそれは大事そう女性の肩を抱いたりさすったりしながら、何度も何度もキスしていたんです。お2人にどんな歴史が横たわっているかは全く分かりませんが、お互いのあり余る愛情が打ち寄せる波のように私と家人のテーブルに届き、私の心まで温かくなってきたんですよね。

思わず顔がほころんでから、クェスチョン・マークが頭に浮かびました。人は平均、一生に何回キスするのでしょうか?

映画「ノートブック」のこのシーン、ドラマチックです~。
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答えはといいますと。

平均の回数は、15万回。時間にして2万160分、336時間というわけで、約2週間分に相当するそうです。

では、なぜ人は唇を使って愛情を表現するのでしょう?口といえば、言葉で気持ちを伝えると同時に食べ物で栄養を取る器官。だからこそ、愛を伝える・受け取る器官としてもお役立ちというわけなんでしょうか?

ハーバード大学で心理学の教授であるジャスティン・レーミラー氏は、科学的にキスの効能を説明してくれます。

キスをすると、脳内で神経伝達物質ドーパミンが増加するのです。快楽ホルモンとも呼ばれる物質なだけに、単純に気持ちが良くなるという効能があるわけですね。唇自体が指先より100倍も敏感なんで、当然でしょう。また相手と顔を接近させることで嗅覚を通じフェロモンを交換し合うので、遺伝子を残す相手を探る上でも重要な行為です。もちろん一番繊細な器官を共有して一体感を味わうにも、最適かと。エスキモーなんかは、あらゆる液体が凍る極限の世界に住んでいるだけに、鼻をこすり合わせることでキスの代用としてますよね。

ドーパミンだけでなく、脳の下垂体から発生するホルモンの一種「オキシトシン」が発生する点も重要です。出産時の子宮の収縮に役立つほか母と子の間の触れ合いで分泌されることで知られますが、今では親子だけでなくパートナー間でも愛と絆、連帯感と安心感を与えることでも認識が広がってますね。

それだけではありません。「オキシトシン」は、ストレスを軽減させ血圧の低下につながるんで現代人にとっては必須アイテム!スキンシップに関心がないパートナーをお持ちのあなたは、科学的に触れ合いを求めることをおススメします。ただしキスは心拍数を上げ、血圧を上げ、ホルモンを活性化させるため寿命を1分縮めるという話もあるんですね。勝手知ったるパートナーなら、もうドキドキもバクバクもないんで、「オキシトシン」が高まる場合が多そうです・・。

ハグはする方もされる方も、心地良いだけじゃなんです。
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キスは幸福感を押し上げる効果だけではないんです。ちゃんとカロリーを消費してるんですよ!フレンチ・キスだと1分間で26カロリーを燃焼するんです。1時間だと、1560カロリーとほぼ私のハーフマラソン分21km相当です・・(汗)。34種類もの顔の筋肉を使うというので、表情のワークアウトとしても便利かも?ただし、日本語のサイトだと1分間に6カロリー・・。アメリカ人は一体どれだけ激しいんだろうかと考えちゃいますね。(注意:ちなみにアメリカをはじめ海外でのカロリー表示は「キロ」をつけません。悪しからず。)

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