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オバマ米大統領、強制歳出削減始動で自身の給与もカットへ

by • April 4, 2013 • Latest NewsComments (0)1407

Obama Is A Great Performer… From His Pay Cut To Monsanto Act.

3月1日から強制歳出削減が始動したことは、周知の通りです。

でも、オバマ米大統領が自主的に自身の給与を削減する計画だったなんて、知りませんでした。年収40万ドル(3840万円)から、5%相当の2万ドル(192万円)を返納するんですって。ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙が3日に報じてました。

給与削減は3月1日にさかのぼって実施され、年度末にあたる今年9月末まで続けられるそうです。

なぜ5%かといいますと。

非防衛関連の連邦職員の負担と、ほぼ同程度だからなんです。ホワイトハウスは今週に入り、皮肉なことに強制歳出削減を管轄していた行政管理予算局(OMB)の職員480名などに対し、一時帰休通知を送付しと発表。また別のホワイトハウス内の職員にも一時帰休あるいは給与削減を決定する可能性があるとも付け加えたほか、空席を補充しないと予定も表明していました。

一時帰休の通知を受け取り(?)、落ち込む職員さん。

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そうはいっても、現役大統領の給与が削減されるなんて話、聞いたことがないでしょ?ご想像通り大統領の給与は法律で規定済みであるため、オバマさんは毎月いつもの通り左手で書いた小切手で国庫に返納することになるんですって。

損失決算を計上した大手企業の最高経営責任者(CEO)だって、なかなかできない荒業です。連邦職員である部下と「負担を分かち合う」なんて、上司あるいは国の元首として責任を取ったように映るナイス・パフォーマンス!

と感心するのは早かった。

給与削減は、オバマ米大統領のアイデアではなかったんです。先陣を切ったのは、3月に就任したばかりのヘーゲル国防相とカーター国防次官。強制歳出削減始動に合わせ、年度末まで14日間の一時帰休を命じられた職員に配慮し、へーゲル国防相の場合で一時帰休の日数に相当する1万750ドを返納すると発表していたんです。

リバタリアンでベトナム従軍歴のあるヘーゲル国防相(左、共和党)、枯れ葉剤の失言がありましたっけ。

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オバマ米大統領には、前任のブッシュ時代に続き、1)5万ドルの諸経費、2)10万ドルの外遊費--がございますから、ヘーゲル国防相などより、返納の負担は小さいかもしれません。

それでも、オバマさんのパフォーマンスの秀逸さは否定できません。

ワタクシを含め、全米が紛糾する同性婚問題で揺れるなか、オバマさんは3月26日にアメリカで包括予算割当法(HR993)、別名「モンサント保護法」として知られる法案に署名してました。仮に遺伝子組み換え食品で健康に問題が生じても、因果関係が立証されない限り企業は販売などが可能とする内容です。最近子供が出来たばかりのインベスメント・バンカーから、小学校の教師まで猛烈に批判してました。ホワイトハウスの嘆願書に25万人の反対署名が集まっていたんですけど、関係ナシです。

フェイスブックにある「FDAを占拠せよ!」ページには、こんな写真が登場。

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パフォーマンスに加え、タイミングがいかに大事かがよく分かるお話でした。

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