Vogue September Issue Styled Up With The Biggest Pages Since 2008.
今年も、パワーアップ・ボリュームアップにて全力で秋冬ファッションを特集するヴォーグ9月号が発行されます。各ブランドがしのぎを削って華々しく広告ページを掲載するだけに、流行だけでなく景気をうらなう上でも重要なイシュー。スタイリストは当然ながら、はてにはアナリストまで注目していることでしょう。
注目の表紙は・・・アカデミー主演女優賞を獲得し人気・実力・好感度そろってナンバーワンの誉れが高いジェニファー・ローレンス!
映画「ハンガーゲーム」、「シルバーライニング・プレイブック」で一躍ときの人に躍り出ても、ファッショニスタを気取らず等身大の魅力に満ち溢れ愛嬌たっぷりな彼女ですから、ヴォーグとしては一般ウケを狙った人選だったといえるでしょう。
カバーはさておき、景気動向を占う広告ページ数はと申しますと、665ページ。前年比1%増です。ビミョーな増加幅は、まるで1-3月期GDPが1.1%増、4-6月期GDPも1.7%増と小幅増だったことを思い出させる・・。そうはいっても、リーマン・ショックが全米を震撼させた2008年以来で最高を遂げました!ファッション業界は、米景気と比例し回復途上にあることは確かなようです。
他の雑誌と比較すると女王の貫禄が漂います。伸び率が小幅なのも、ページ数を踏まえると妥当なんでしょうね。%比較は、前年比でございます。
1.ヴォーグ:665ページ、1%増
2.インスタイル: 455ページ、3%増
3.エル:422ページ 12%増
4.ハーパーズ・バザー:397ページ、 10%増
5.W:288ページ、17 %増
6.マリ・クレール: 246 ページ、 13.5 %増
7.ヴァニティ・フェア: 234ページ、5 %増
8.グラマー: 224 ページ、18%増
9. ピープル・スタイル・ウォッチ: 190ページ、3 %増
10.コスモポリタン: 171ページ、16%増
11.アルーア: 147 ページ、12%増
12.ラッキー: 137ページ、1%増
これまでの過去最高は、金融危機が発生する直前の2007年。当時は727ページで、記事ページを合わせると840ページに及んだとか。電話帳並みだったという、驚愕のスケールだったんです。今年も過去2番目のページ数ですから、ジムに陳列されるダンベル級の重量感となって世の女性の二頭筋を鍛えてくれそうです。ついでに新学期セールで不調が噂される小売セクターも支えてくれれば、市場関係者にとっては願ったり叶ったりなんでしょうが・・。
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