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備えなく憂いあり?老後資金ゼロのアメリカ人の割合は・・

by • August 19, 2014 • Latest News, NY TipsComments Off2829

Nothing Saved For Retirement? You Are Not A Minority In US.

意識の高い日本では、老後の生活に備えて生活設計していらっしゃる方が多いことでしょう。

アメリカでは、楽観的な性格ゆえか格差社会の裏返しなのか・・USAトゥデーがバンクレート・ドットコムの調査を元に紐解いたところ、老後資金を全く蓄えていない割合は36%に及んでいました。ざっと4割近いんです。

引退後の生活に向けた貯蓄額がゼロというアメリカ人、年齢層別でみると以下の通り。

・65歳以上 14%
・50歳—64歳 26%
・30—49歳 33%
・18—29歳 69%

チャートでみると、あらためて愕然とします。

retirement
(出所 : USAトゥデー)

1年前と比較して貯蓄額に「満足している」との回答もたったの16%で、「不満」が33%と大きく上回っていました。雇用の安定、純資産、家計について「1年前より改善した」との回答が優勢だった点を踏まえると、意外ですらあります。失職する懸念が後退するとともに4−6月期家計債務調査では住宅ローン以外で借り入れが軒並み増加していただけに、貯蓄額に満足できなかったのかもしれません。

非営利団体である従業員福利厚生リサーチと調査会社グリーンウォルド・アンド・アソシエーツが実施したサーベイでも、深刻な状況が伺えます。住宅と年金を除く貯蓄・投資資金が1000ドル(10万200円)以下の割合は36%に達し、2万5000ドル(255万円)以下との回答も60%に達していました。

同調査にあたったディレクターのジャック・ヴァンデルファイ氏は、貯蓄できない理由について「生活費(家賃や光熱費など)と毎日の出費の積み重ね」の2つを挙げています(当たり前ですがな、とツッコミたくなるのはグッとこらえて下さい)。ヴァンデルファイ氏は、対応策として「できるだけ早い貯蓄と401Kの加入」を勧めていました。401Kを提供する企業に勤めていれば簡単でしょうが、そうもいかない国民が多いからこそこの数字なんでしょう。

(カバー写真 : Hamza Hydri Syed)

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